グルメの秋に重宝
偉大なるオノマトペとは!?
前に番組内で“オノマトペ”を特集したことがある。いわゆる「擬音語」「擬態語」のこと。「シュッとした」「耳がキーンと」など、関西人がよく使っている。調べると、オノマトペは古事記にも登場していた。その後、昭和初期に上方落語、新喜劇などで、特に関西で広がったとのこと。医療現場でも、症状を分かりやすくするため、オノマトペが重宝されているとか。と同様に、オノマトペ無くして成立しないのが、グルメ番組だ。「つるつる」「カリカリ」「ドロっと」など、その表現はオノマトペのオンパレード。一度、実験的にオノマトペを使わずに、グルメレポートをしてもらったことがある。例えばプリン。「カラメルの歯触りとプリンの舌触りが良かった」よりは「カラメルがザクっと。とろぉりプリンがフワっと口の中で広がる」の方がおいしそうだ。となれば、一層のことオノマトペオンリーのグルメ番組なんかどうだろうか? 今や女子高生の流行語にも、涙を流す擬態語「ぴえん」などオノマトペが入っている時代。タイトルは「エビがプリプリでぴえん」。10年後、本当にできていたりして。
文:岡内義人
読売テレビ「土曜はダメよ」「かんさい情報ネットten.」、ABCラジオ「征平・吉弥の土曜も全開」など番組構成や、テレビCMなどを手がける
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