カレーやラーメンは男目線 では、
女目線で考えると?
会議で女性スタッフに、「カレーを好むのは男の発想」と指摘されたことがある。確かに、有名カレー店の行列に並んでいる9割は男かカップル。女性一人はあまりいない。グルメ番組のプロデューサーも、「女性はカレー屋特集を見ない」と断言していた。女性にとってカレーは作るものであって、外で食べるものではない、ということか。女目線の食べ物の代表格はパン。ごはん好きの僕は不本意だが、確かにパン企画はヒットコンテンツだ。
そもそも番組をどの層の目線に合せるのか、これが最も重要な議題。女性視聴者が多いお昼に男が好む時代劇を放送してもダメで、曜日や時間によって焦点を絞る。他にもラーメンは男目線、パスタは女目線。銭湯は男目線だが、温泉は女目線。工場見学は男目線、百貨店見学は女目線…などなど。また男目線、女目線だけではない。小学生目線、シニア層目線、和歌山在住者目線だってある。もっとも、目線があやふやなものも。カレーが男でパンが女なら、カレーパンは何目線なのか?もしかすると、オネエ目線なのかもしれない。
テレビのツムジ 関西の放送作家がバッサリ!
文:岡内義人
読売テレビ「す・またん」「かんさい情報ネットten.」「土曜はダメよ」、ABCラジオ「桑原征平粋も甘いも」などの番組構成を担当中。
文:岡内義人
読売テレビ「す・またん」「かんさい情報ネットten.」「土曜はダメよ」、ABCラジオ「桑原征平粋も甘いも」などの番組構成を担当中。
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