イヤイヤ期はやるやる期 できなくてぐずるときは 助けを求める言葉を教える

イヤイヤ期には子どもの自我が強くなり、お母さんも困ったり、悩んだりすることが出てくるかもしれませんね。このころの子どもは、自分が「したい・できる」とイメージすることが実際には難しくてできないということに直面し、イライラをお母さんにぶつけることが増えます。これはわがままではなく、やる気と知能の発達の表れ。例えばボタンを留める、靴をはくという手順が、頭の中で上手にイメージできるようになったからこそ起こること。イヤイヤはイメージができていても、身体の発達が追いついていないため、実際にはできない、ということに対するジレンマなのです。

実はこんな時期が、助けを求める言葉を教える絶好のチャンス。「ほら貸しなさい、お母さんがするから」と取り上げてしまうのではなく「手伝って欲しい?」「お母さんが一緒にしてあげようか」と尋ねてあげてください。そうすることで、手を借りたいときはこう言えばいいのだと学ぶことができます。どう言えばいいのかが分かると、かんしゃくも減ります。

人に助けられてやり遂げる経験をたくさん積ませてあげましょう。その喜びが、やがて今度は自分が人を助ける思いやりの気持ちへとつながります。人に助けを求めることができる子は、人を助けられる子になるのです。優しさの発露にもなる「教えて」「手伝って」を言える子にしてあげましょう。イヤイヤ期を乗り切りやすくなるばかりではなく、きっと将来に渡って子どもの人間関係を豊かに彩るでしょう。

著者むらたますみ
キッズコーチングシニアトレーナー
監修竹内エリカ
幼児教育者、日本キッズコーチング協会理事長

子育て・教育

関連キーワード

 

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

おすすめ記事

  1.  和歌山県の温泉といえば、白浜温泉、川湯温泉などをイメージしがち…。いやいや、和歌山市内にも穴場の名…
  2. リビング和歌山11月16日号「デジタル時代だからこそ 手書きに思いを込めて」
     年末といえば、クリスマスカードに年賀状、今年は手書きで思いを伝えませんか。若い世代に注目を集める…
  3. “遺言”と聞くと、“老後になってから”と考える人が多いのでは。しかし、遺言は生前対策の一つとして、…
  4. リビング和歌山11月2日号「夜空を鮮やかに彩る伝統美県下唯一の花火製造会社」
     和歌山県のものづくり企業にスポットを当てたシリーズ、「すごいぞ! 和歌山の底力」。今回は、花火作…
  5. リビング和歌山10月26日号「和歌山県、旬の魚を訪ねて漁港巡り ふんわり美味な「わかしらす」」
     「さかなをたべよう!」キャンペーンを今年展開している全国のリビング新聞ネットワーク。今号は、和歌…
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

お知らせ

  1. 2024/11/21

    2024年11月23日号
  2. 2024/11/14

    2024年11月16日号
  3. 2024/11/7

    2024年11月9日号
  4. 2024/10/31

    2024年11月2日号
  5. 2024/10/24

    2024年10月26日号
一覧

アーカイブ一覧

ページ上部へ戻る