アートと出合う旅へ、出発 ワカヤマサローネ2015開幕
- 2015/9/10
- フロント特集
現代アートの祭典「ワカヤマサローネ2015」(同実行委員会主催)が9月13日(日)から開幕。和歌山・海南・高野山など14会場に、国内外で活躍する30人を超えるアーティストが一堂に集まり、10月12日(祝)まで多彩なイベントを展開。県内が芸術色に染まります。
新進気鋭のアーティストが作品展示
時代を超えた空間を創出
全国各地からたくさんの人が集い、交流が行われる芸術の祭典―。
「ワカヤマサローネ」は、県内の観光名所や歴史的建造物を舞台に、新進気鋭のアーティストたちが最先端の作品を展示。時代を超えた空間を創出します。
会場となる建物は、城館(橋本市高野口町)、あしべ屋妹背別荘(和歌山市和歌浦中)をはじめ、カフェやギャラリーなど。会場以外でも、音楽、映画祭といった魅力あるイベントを展開。オリジナルグッズや参加アーティストの作品など、買い物も楽しめます。
現代アートとは、その時代の情勢などを反映した作品のことを呼び、作品テーマと現代社会との接点がポイント。美術館での展示だけではなく、地域の資源や特色を生かした会場を設け、地域文化の発信として活用するなど、身近で目にする機会は増えてきています。
作品を見た時の感動や高揚感。現代アートは難しいと思っている人も、そうでない人も、各会場を巡り、作品を通じてアーティストからのメッセージを受け取って。出合いの旅へ、出発。
旅して楽しむ芸術の秋
滋賀県で昨年開催された芸術祭「BIWAKOビエンナーレ」の事務局長で、「ワカヤマサローネ」の実行委員長を務める、小川貴央さんに概要や見どころを解説してもらいました。
なぜ和歌山で芸術祭、
どこでどんなことをするの?
和歌山はエンターテインメントが少なく、はっきり言って“文化度”は低い。そんな和歌山の芸術文化に“スパイス”を効かせたかったんです。“ヤミツキ”になるか“マヒ”してしまうかわかりませんけど…。
イメージしているのは、毎年4月にイタリアで開催される「ミラノサローネ」。芸術要素が強い家具の国際見本市で、開催期間中は、街のあちこちで関連イベントが開かれています。
今回、会場となるのは「田島漆店旧工場」や「梵恩舎」など、和歌山の観光地近くにあり、趣がある建造物やリノベーションして使われている建物が中心。“旅しながらアートに触れる”ということをコンセプトにしています。また、和歌山を盛り上げるという狙いで、「紀の国わかやま国体」の開催期間に合わせました。
今後、定期的に実施し、文化庁が目指す“文化芸術立国”にのっかっていければなと思います。
有名なアーティストの作品は?
現代アートの見方を教えて
美術史に名をはせる有名画家の展覧会に行くと、たいていの作品は作品側から何か訴えているのに対し、現代アートは見る人によって、受け止め方が異なり、「何これ?」って創造力をかき立てられるのが、おもしろい。あれこれ自分なりに考えて、作家に聞くと全く違うものを表現していたということもよくあるんですけど、それでいいんです。細かいことは気にせず、作品がかもし出す“非現実の世界”にどっぷり浸ってみてください。
例えば、人形作家の亀井潤さんは、旅館の浴場を使って作品「和伽(おとぎ)人形」を見せます。また、木管楽器「ディジュリドゥ」の奏者・GOMAさんは、交通事故で記憶を失ってから突然描き始めた点描画を披露するだけでなく、自身のドキュメンタリー映画を上映したり、演奏でメッセージを添えます。
効率的に巡るには…
各施設で入館料は必要なの?
各施設500円の入館料が必要ですが、フリーパスを1000円で販売(会期中各会場1回ずつ入場可能、イベントは別料金)。会期は1カ月あるので、フリーパスを使って1会場ずつゆっくり見て回ることをおすすめします。
フリーパスは、各会場やJR海南駅構内の「海南市物産観光センター」などで取り扱い中。また、フリーパスの購入者には、アーティストと展示作品を記したパンフレットを差し上げます。
ワカヤマサローネ会場&アーティスト一覧
【会期】9月13日(日)〜10月12日(祝)【料金】共通フリーパス1000円
会場 | 旧西本組本社ビル(和歌山市小野町) |
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出展作家 | GOMA |
会場 | 加太オレンジハウス(和歌山市加太) |
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出展作家 | 足田メロウ、エアブレーキ、エリカ・ワード、亀井潤、苅谷昌江、こしあん、前田耕平 |
会場 | あしべ屋妹背別荘(和歌山市和歌浦中) |
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出展作家 | Art Unit Hust(臼木英之、遠山伸吾) |
会場 | 和歌の浦アート・キューブ(和歌山市和歌浦南) |
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出展作家 | 河合晋平オルガノエラワークショップ参加者 |
会場 | 匠町ギャラリー(和歌山市匠町) |
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出展作家 | 中平穂積 |
会場 | イオンモール和歌山(和歌山市中字楠谷) |
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出展作家 | r mark、木村敏夫、榊貴美、錠マヱ、たばやん、中島知恵利、バルバラ・クリメッラ、hinaReu、マルタ・フマガッリ、瑞木、藪上陽子、吉川直樹、リッカルド・ピノバーノ |
会場 | Msギャラリー12番丁(和歌山市十二番丁) |
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出展作家 | 松平彩子、新田亜耶、森岡成好 |
会場 | Bar.No11(ヌメロオンセ)(和歌山市十一番丁) |
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出展作家 | OILWORKS |
会場 | まえがみ美容室(和歌山市四番丁) |
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出展作家 | 伊藤彩 |
会場 | 喫茶ピュア(和歌山市岩橋) |
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出展作家 | スドウPユウジ |
会場 | 田島漆店旧工場(海南市黒江) |
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出展作家 | AWAYA、清水いつ子、白井誠人、NAKATAKOHEI、永沼理善、橋爪玲子、広瀬梓子、冨士原史香 |
会場 | 葛城館(橋本市高野口町) |
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出展作家 | uemasa |
会場 | 梵恩舎(伊都郡高野町) |
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出展作家 | 野上眞宏 |
※各施設の開館時間、休館日はワカヤマサローネのホームページに掲載されています
イベント
9月13日(日)オープニングパーティー
住所 | バグース(和歌山市新和歌浦) |
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開演 | 午後6時半(5時開場) |
料金 | 当日2500円(チケット提示で500円オフ) |
出演者 | どついたるねん、BIOMAN、西光祐輔など |
10月10日(土)GOMAフラッシュバックメモリーズ3D上映&ライブ
住所 | ラブラックカフェ(有田市千田) |
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開演 | 午後8時(7時半開場) |
料金 | 前売り4000円、当日4500円(チケット特典あり) |
出演者 | GOMA |
定員 | 100人 |
「野上眞宏監督SUZANリリースライブ&映画上映」「Kisssh-Kissssssh映画祭」「シーサイド・モヒートガーデン2015」「つくれる家具ワークショップ スツールをつくる!」「藤原昌樹シャボン玉ワークショップ」「CRAFT×暮らふとBEER FES LIVEペインティング」など。場所や日時など詳細はホームページで確認を
問い合わせ | ワカヤマサローネ2015 |
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ホームページ | http://wakayama-art.com/salone/ |