和歌山県・市町村・学識者などで組織する「和歌山県空家等対策推進協議会」と相互連携協定を結び、“住の専門家”として、空き家対策に取り組む「和歌山県宅地建物取引業協会」。本シリーズでは、広報啓発委員長・藪雅仁さんと、“わが家を空き家にしないためにできること”を考えます。
「所有している空き家の処分、活用に困っている人は、県の行政と専門家団体が協力して運営している空き家相談のウェブサイト『タクセル(https://takuseru.com/)』をぜひご利用ください。国土交通省の2018年度空き家対策の担い手強化・連携モデル事業として、19年度に開設。インターネット上で専門家に空き家の相談が無料でできる他、今は開催を控えていますが、相談会やセミナーの情報もこちらで告知しています」と藪さん。今回は、そこに寄せられた空き家の相談&解決事例を紹介します。
相談者は、祖父母の家を相続。和歌山県内中山間地域の築30年、空き家になってから20年の一戸建てを、売却するか賃貸にするか、役場に相談後、無料相談会に参加。空き家の立地が、不動産取引の活発な地域ではないため、移住者向けの空き家活用として、結果的には役場での対応となりましたが、司法書士、宅地建物取引士らも関わって、無事、移住希望者と賃貸借契約が成立。相談から半年もかからずに“活用”ができました。「空き家の期間は長かったものの、適切に管理されていたこと、建物登記などの書類もそろっていたことが、早期解決につながりました。これらは重要な要素。空き家の処分、活用を考えている人は、まずは家の状況確認と書類の準備を」とアドバイスします。
新型コロナウイルスの感染拡大により、私たちの日常は大きく変化してきています。今後は、地方で暮らし、リモートワークを通じて都心で働くというスタイルが広がっていく可能性もあります。そうなると“田舎の空き家”が日の目を見るかもしれません。この機会に、“わが空き家の将来”と向き合ってみては。(おわり)
空き家相談はタクセル(https://takuseru.com/)へ
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電話番号 | 073(471)6000 |
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問い合わせ | 宅建協会 |
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