2月12日(水)に無料相談会開催
総務省が5年ごとに実施している「住宅・土地統計調査」の2018年の調査結果が、昨年9月に公表され、和歌山県の空き家率は20.3%で全国2番目の高さでした。前回より2.2ポイント上昇し、順位も1つ上がっています。少子高齢化、人口減少などの影響で、“空き家問題”が深刻化する中、 不動産にまつわる相談を受け付けている「和歌山県宅地建物取引業協会」には、「住む人がいなくなった実家をどうにかしたいけれど、何から手をつければ」「相続したのが、再建築不可物件でどうにもならない」といった相談も寄せられるそう。宅建協会広報啓発委員長・藪雅仁さんと、“わが家を空き家にしないためにできること”を考えていきたいと思います。
「空き家率1位の山梨県は別荘などの『二次的住宅』が多く、それを除くと和歌山県が断トツの1位。団塊の世代が70歳を超え、今後ますます空き家は増えてくることが予測されます。そうなる前に手を打たなければ、地域社会が衰退してしまいます」と、藪さんは警鐘を鳴らします。そして、「進学や就職を機に和歌山を離れ、県外で家庭を築き、戻って来ない人が多い。既存の空き家の利活用法もですが、これからは、子どもの独立後、“未来の空き家候補”とならない対策も必要です」と付け加えます。
空き家でも、管理ができていれば問題はありません。しかし、放置されたままだと、防災上、衛生上、景観上などの観点から地域に悪影響を及ぼす上、例え人が住んでいなくても固定資産税はかかります。「売るのか、リノベーションして貸すのか、取り壊すのか…、そのお話はまた次回に」
宅建協会も参加している「和歌山県空家等対策推進協議会」主催の「空き家なんでも相談会」が、2月12日(水)午後1時半~4時、和歌山県立図書館(和歌山市西高松)、那賀振興局(岩出市高塚)で開催されます。「“士業”の専門家が空き家に関する相談に無料で応じます。空き家を管理していて困っている人も、自宅や実家が空き家になる見込みの人も気軽にご相談ください」
「空き家なんでも相談会」の申し込み・問い合わせ
問い合わせ | 073(441)3184 |
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電話番号 | 和歌山県建築住宅課 |
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