みさと天文台で 宙リズム
- 2021/7/1
- フロント特集
関西エリア屈指の星空スポットとして知られている「みさと天文台」(紀美野町松ケ峯)が、約1年間の大規模改修を終え、7月7日(水)に“バージョン2”として、リニューアルオープンします。一足先にその全貌を紹介するとともに、7月の星空を楽しむポイントを伝えます。
別世界のような光景が広がる展望デッキ
肉眼で“天の川”が見られる星の名所
標高約400メートル、月明りがない夜は肉眼で“天の川”が見られる星の名所・みさと天文台。1987(昭和62)年、環境庁(当時)の「星空の街コンテスト」で、“星のきれいな町”に選ばれたのをきっかけに、星を町の観光資源にしようと、1995(平成7)年7月7日に開館しました。以来、県内最大の口径105センチの大型望遠鏡で夜空の星を眺める観望会「星空ツアー」や「天文台カフェ」を開くなど、子どもから大人までが楽しめるスポットとして人気に。
今回、大改修の一つとして大型星空展望デッキを新設。プロジェクターで地面に星空を投影するなどの演出も加わり、同施設の山内千里天文台長は「別世界のような光景が広がります」と伝えます。他、新築のプラネタリウム棟「宙(そら)の学舎(まなびや)」をはじめ、大型望遠鏡のある「星の塔」やバンガローを改築・改修し、生まれ変わった天文台。ツーリズムならぬ、チュー(宙)リズムへ招待しましょう。
7月7日(水)リニューアル
絶景の星空
みさと天文台
新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、しばらくは、プラネタリウムや星空ツアーの開催を見送り、予約制の見学会を実施予定。詳しくは、みさと天文台のホームページを
問い合わせ | みさと天文台 |
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電話 | 073(498)0305 |
住所 | 紀美野町松ケ峯180 (海南東ICから車で約45分) |
ホームページ | http://www.obs.jp/ |
新しく生まれ変わった「みさと天文台」の見どころを紹介する他、山内千里天文台長に「7月の星座を楽しむポイント」を聞きました。
別世界のような光景を体感
☆45m大型星空展望デッキ
同施設最大の星空観賞エリア「空の庭」の南側に、幅6m、長さ45mの展望デッキを新設。建物にさえぎられることなく、別世界のような星空が楽しめます。日中の山上からの眺めも絶景
頭上に北半球、地上に南半球の星空を楽しめる
☆大型望遠鏡のある星の塔
直径8m、重さ4tのドームが全て交換されました。大型望遠鏡から夜空を眺める際、ドームの開閉が従来の上下から左右に変更。わずか10数秒で開閉し、急な天候の変化にも対応しやすくなりました。天井はスクリーンとなり、星空が映し出されるので、望遠鏡の順番待ちの時間にも楽しめるのがポイント。また、ベランダ部分には地面に星空を投影するための9台のプロジェクターを設置。塔のデッキに立つと、頭上には北半球の星空、足元には南半球の星空を見ることができます
芝生広場をイメージした空間
☆宙の学舎・プラネタリウム
入り口から投影室にかけて段階的に暗くなり、目が暗闇に慣れるよう工夫されています。座席を設けず、芝生広場をイメージした投影室は、まるで屋外で夜空を見ているみたい。玄関ホールにはピアノが置かれ、今後はミニコンサートも
風や虫の音など、自然を満喫
☆星の動物園バンガロー
敷地内にはバンガローが3棟。1階は台所やリビング、2階は寝室、ウッドデッキではバーベキューが楽しめます。最大6人まで宿泊可
“じゃらん”のHPから、予約受け付け中→ご予約はこちら
問い合わせ | 073(488)2489 ホシノプロジェクト |
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山内天文台長の
町なかでも双眼鏡で見られる!7月の星座を楽しむポイント
東の空を見上げて一番輝いているのが「おりひめ(ベガ)」、右下に「ひこぼし(アルタイル)」、左下に「デネブ」。これらを「夏の大三角」といいます。夏の大三角の中央を通っているのが「天の川」です。リビング和歌山公式ユーチューブチャンネルで山内天文台長が解説。
動画はこちら
【無料】「記念講演会」ライブ配信 7月10日(土)午後1時半から
第1部 午後1時半から
みさと天文台の歴史と令和の大改修
講師:みさと天文台 山内千里天文台長
第2部 午後3時半から
小惑星『はやぶさ2』のこれまでの成果と今後の挑戦
講師:宇宙航空研究開発機構・宇宙科学研究所・吉川真准教授
「みさと天文台」のHPでライブ配信されます ※録画の配信は午後3時から