なりっちの0歳パパを育てよう「「名もなき家事」をいくつしていますか?」
- 2018/3/1
- 子育て・教育
- なりっちの0歳パパを育てよう, 過去の人気連載コラム
「産後クライシス」にならないためにも
パパはぜひ育児参加を!
「火曜日と金曜日は生ゴミ、木曜日はトレーの日、そして…」と入院中の亭主から電話が入り、ゴミ出しについての細やかなレクチャーを受けました。ゴミ出しを亭主に任せていたので、正直、困ったなあと思っていましたが、手術した翌日に病院から電話をかけてくるほどのことかと。反面、私がゴミ出しについて何も知らないと読まれていたことが悔しくて(これは今も、笑い話のネタ)。
誰かが担っていながら「家事として認識されがたい家事」を「名もなき家事」というのだそうです。「洗濯」とか「掃除」「炊事」といった家事のすき間にある、おびただしい雑事。例えばトイレットペーパーを付け替える、シャンプーやコンディショナーを補充する、テーブルを拭く、靴を磨くなどのことです。
この担当をどちらがするか決めないで、「気の付いたほうがやる」としていると、いつもしているほうは「自分ばかりが」と、ストレスがたまっていくと。確かに、うちの亭主のようによく気の付く人は、あれもこれもと思うらしく、何やらこまごまとしてくれていますし、そうではないほう(私)は、してくれたことさえ気付かないのです。
でもね、排水溝の髪の毛を取ったり、浴槽やトイレを徹底的に磨くのは私です。亭主は細やかだけれど大ざっぱで、私は大ざっぱだけど(案外)細やかです。これがもし、担当部分以外はノータッチとなったら恐ろしい。気が付くことは「損」なのでしょうか。「したいからする」とはならないのですか。できないときには「やって」と頼めばいいのに。子育ても家事も、私たちはこのやり方でやってきて正解でした。
産後の女性の半数以上が出産後2年以内に夫婦の愛情が急速に冷え込む「産後クライシス」に陥ったとの調査結果があり、夫との関係性が悪い人は夫の行動に対する評価も低いのだと。
「産後クライシスは夫の行動で改善の余地があり、夫が育児参加できる環境づくりが大切」なのだそうです。
名前 | なりきよ ようこ![]() |
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プロフィル | 絵本編集者として勤務後、渡欧。帰国後フリーに。保育所や小学校で読み聞かせを25年以上続けている。絵本creation(編集プロダクション)代表 |