つらい腰痛 原因はさまざま
- 2015/9/10
- コーナー
- ココロとカラダのSOS
もはや“国民病”ともいえる腰痛。老若男女問わず誰にでも起こりうる症状で、悩みのタネとなっている人も多いのでは。原因や予防法について専門医に聞きました。
Q 日本では1500万人以上が“腰痛持ち”といわれているようですが。
A 厚生労働省の「平成25年国民生活基礎調査」によると、不調の自覚症状第1位が腰痛です。男性は1位、女性も2位となっている上、病院にかかっている理由でも男性が4位、女性は2位に入っています。
Q どうして腰痛になるのでしょう。
A 若い人だとスポーツや肉体労働、中高年の女性は育児や介護、高齢になると筋力の低下、骨粗しょう症などが原因であることが多く、さまざまな原因で異なる腰痛になります。
Q 原因が違うと対処法が違うの?
A 腰部に負担がかかることで腰痛を引き起こしている場合は、それを軽減するサポートベルトや痛みに効く湿布薬を貼ったり、安静にすることで改善されますが、筋力低下などの場合は、適度な運動が必要となります。
Q 腰痛を予防するにはどうすればいいですか。
A 子どもを抱いたり、肉体労働や介護などで、自分の体重を上回って支える作業をするときは、あらかじめコルセットなどを利用して。また、すべての腰痛対策として、肥満を解消し、筋力を増進・維持する生活が求められます。市販の湿布薬や外用薬を使っても、日常生活に支障をきたすほど痛みがあったり、痛みが長く続く場合は、骨や関節部に他の病気が隠れていないか病院で診てもらいましょう。
取材協力 | 日本赤十字社和歌山医療センター整形外科部 |
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※次回は10月3日号掲載