“設計・デザイン・監理”で理想の家を
欲しいのは、自分たちの暮らしに合う唯一無二の家―。マイホームに独創性を持たせたいなら、建築家と組む家づくりがおすすめです。シリーズ5回目は、瀧川建築デザイン事務所(和歌山市新中通)の1級建築士・瀧川嘉彦さんに、建築家や設計事務所に依頼するメリットや注意点を聞きました。
「建築家との家づくりは全てがオーダーメード。建て主のニーズや、求めるライフスタイルがかなう完全自由設計の住まいを提案します」と、話す瀧川さん。デザイン性が高いのはもちろん、土地や予算など条件が限られていても、質のよい住まいに仕上げる設計力が特徴です。「家を建てにくい狭小地や変形地でも、土地を最大限に生かした設計で対応し、法規制の適合チェックも行います」と説明。「費用に関しても、コスト全体で予算配分を考えるなど、専門的なアドバイスを伝えることもできます」とも。
建築家や設計事務所に家づくりを依頼した場合、設計やデザインは建築家・設計事務所が行い、工事は工務店などの施工会社が請け負います。さらに、「建築家・設計事務所の仕事には、『工事監理』もあります」と、瀧川さんは付け加えます。
工事監理とは、図面通りにまたは建築基準法にのっとって工事が行われているか現場で確認する業務です。「ハウスメーカーや工務店は設計と工事を組織内で行います。一方、設計事務所は、施工に欠陥や不具合がないか、利害関係のない立場で監理し、欠陥住宅となるのを防ぎます」と、そのメリットを伝えます。
依頼先選びについては、「住まいに関する価値観が一致していることが大切」と瀧川さん。「過去の実績や作風・得意分野を調べ、建築家と実際に会って、感性が合うかも確認を」とも。「マイホームをつくり上げる過程を共に楽しめる建築家が、パートナーにふさわしいですね」と最後に話していました。
関連キーワード