考え方、設計・手法を知って検討を
これから家づくりを始める人向けに、住宅展示場の見学から着工までの流れ・ポイントを紹介する「家づくりはじめの一歩」シリーズ。前回は、「住宅展示場を見て回る前に、広く一般向けの『家づくり勉強会』に参加して、知識を得よう」と提案しましたが、今回は、より建築会社のコンセプトが分かるセミナーのお話。定期的に家づくり相談会「家カフェ」とセミナー「家づくり講座」を開催している「浅井良工務店」(和歌山市築港)の中口勝之代表に話を聞きました。
「『家カフェ』は広く浅く家づくりについて説明。これから家づくりを始める人向けの気軽な相談会で、『家づくり講座』では、当社の家づくりに対する考え方「DANRAN」のコンセプトを丁寧にお伝えします。こちらは、家づくりで大切なことを知っていただき、会社によって作り方が違うことを説明しています」と中口さん。
家づくりを考え始めたばかりの人は、どうしてもインテリアやデザインに興味がいきがち。でも、長く安心に快適に暮らしていくには、設計手法や見えない部分も重要な要素。「展示場で見学しても“中身”は見えませんよね。営業マンが丁寧に説明はしてくれますけど…。当社は、“箱”よりも“中身”を知ってもらいたくてセミナーを開催。これまで建ててきた家の実測データなどを見てもらっています。その後、関心を持ってくれた人には、構造・断熱見学会や完成内覧会、オーナー宅のオープンハウスを案内します」と。
ちなみに中口さんいわく、家づくりでも男性と女性は目線が違うらしく、「旦那さんはメカニックな部分、奥さんは空間や動線にこだわる傾向が強い」そう。家づくりで後々後悔しないためにも、早い段階で夫婦間で意識を共有することも大事なのかもしれません。
最後に、中口さんは、これから家づくりをはじめる人に向けて、「今の時代、ホームページも建築会社選びのツールの一つ。各社それぞれの思いを盛り込んでいるので、しっかり読むと特徴がよく分かります」とアドバイスしてくれました。
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