“初歩”を学んでから展示場見学へ
これから家づくりを始める人向けに、住宅展示場の見学から着工までの流れ・ポイントを紹介する「家づくりはじめの一歩」シリーズ。住宅展示場を見て回っても“わが家のイメージ”が固まらない人は、勉強会に参加してみるのも一手。毎月、「賢い家づくり勉強会」を開催している「デザイエ」(和歌山市本町・フォルテワジマ2階)の松下仁志支店長に、勉強会の趣旨を聞きました。
「実は展示場に見学に行く前に、勉強会に参加してほしいんです。知識がないまま見学しても、あの家のデザインがすてき、この家の間取りが理想、でも価格が…と、見た目と価格しか判断基準がありません。弊社の勉強会では、構造のこと、耐震のこと、省エネのこと、坪単価のからくりなど、1時間半~2時間で家づくりの“初歩の初歩”をお伝えしています。その後、参加者の要望に応じて、資金計画、土地探しの個別相談を受けています」と松下さん。
ひとえに家といっても、注文住宅もあれば、建売住宅もあり、木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造と構造もさまざま。また、建築会社も、ハウスメーカー、ビルダー、工務店など多様な業態があります。一方、日本の家屋は、30年程度で建て替える「スクラップ&ビルド型」でしたが、ここにきて政府は、長く大切に住まう「長期優良住宅」の普及を推進。省エネ性、耐震性など住宅性能への関心も高まっています。
「限られた予算で何を重視するのか、優先順位が見極められれば、建築会社を選ぶ一つの基準に。会社によって家づくりに対する考え方も違いますし、得意とするデザイン、省エネ・耐震の工法も異なります。自分たちなりの“ものさし”を見つけてもらうのが勉強会の目的です」と。
とはいいつつ、無料の勉強会。参加すると、後々営業をされて、断り切れず契約まで押し通されるのでは? と不安も。
「契約につながればうれしいですけどね(笑)。他社に行っていただいても全く問題ありません。マイホームは人生で一番高い買い物といわれるわりに、明確な基準がなく、後悔したくない人は気軽にご参加ください」と。
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