そのモヤモヤをプロが解決 火事などの災害から建物や家財を守る 万が一に備え、火災保険の基本を知ろう
- 2017/1/19
- ハウジング
保険内容は定期的な見直しがおすすめ
昨年末、新潟県糸魚川市で起きた大規模火災は、まだ記憶に新しいところです。冬場は、空気の乾燥や火元の注意などが原因で、火事が起こりやすい季節といわれています。火事で自宅が全焼してしまうと、建物だけでなく、家の中にある家財も失うことに。
そこで今回は、火災保険の基本について、総合保険代理店「サウスコア」(和歌山市加納町)執行役員の西本誠さんに教えてもらいます。
西本さんは、火災保険について「火災・落雷・風災で受けた建物や家財、または建物と家財の両方の損害を補償してくれる任意の保険のことです」と話します。
加入時には、保険の掛け金や(保険料)や被災時の補償(保険金)が気になります。
「万が一の事故の際に受け取ることができる保険金の上限額が保険金額となります。保険金額は契約する建物を修理、再築・再取得するために必要な額をベースに設定します。設定額が十分でない場合には、100%補償されないこともあります。保険金額が十分に設定されているかを確認しておくことが重要です」と説明。
一方、自分の家が火元になって周りに類焼させた場合はどうなるのでしょうか。
「失火責任法が適用され、法律上、原則として損害賠償義務が発生しないことになっているのですよ」と話します。
他にも、水災や建物外部からの落下・衝突など、基本の火災保険よりも幅広いリスクに対応した火災保険などもあります。西本さんは「立地条件や建物の構造などで必要な内容が変わってきます。専門家に相談しながら、必要、不必要な内容を確認し、自分の家に合った保険に加入することが大切です」と話します。
その上で「保険が満期になったとき″昨年と同じで〟と言う人もいますが、保険は毎年少しずつ見直されています。更新の切り替え時や、2年に1回など、定期的な見直しをおすすめします」とアドバイスしています。