そのモヤモヤをプロが解決 家を持つメリットを知りたい! 持ち家? それとも賃貸? どっちを選びますか
- 2016/7/7
- ハウジング
専門家などの意見も参考に考えて
家は一生に何度とない高額な買い物。だからこそ“持ち家”を選ぶか、“賃貸”にするかは重要なポイントになります。では、どう考え、決めればよいのでしょうか。
教えてくれるのは、独立系ファイナンシャルプランニング会社「アドバンス・コミュニケーションズ」(和歌山市十二番丁)のファイナンシャルプランナー・垣由起さん。「価値観や生活環境、資金計画によって違ってきます。まずは、将来どう暮らしたいかが重要。持ち家は戸建て・マンション、賃貸は長屋・ハイツ・戸建てなど、選択肢が増えています。家族のライフスタイルに合わせ、考えてみては」と話します。
そこで、それぞれのメリット・デメリットを少し挙げてみます。
持ち家は、火災保険や固定資産税、家の修繕費用といったランニングコストがかかるものの、子育て世帯にとってはプライベートルームの確保などスペースの面で余裕がでます。また、“終の棲家(ついのすみか)”として考える場合、老後に余裕が持て、資産も残ります。持ち家を担保に老後資金の融資を受ける「リバースモーゲージ」制度もありますが、こちらは死亡時に家を償却するので、資産としては残りません。
一方、賃貸は、マンションなどで共益費は必要ですが、持ち家のランニングコストほどはかからないでしょう。気軽に引っ越しができ、自分の住環境をまるごと変えることもできるため、リフォームを考える必要はありません。ただ、賃貸の家賃費用が高くなると、家を建てる方が良い場合もあります。現在は超低金利ですから、家賃費用と住宅ローンの返済額とのバランスを考えた場合、家を建てる方が月の支出を抑えられる場合もあります。
「どちらが良いとは言い切れませんが、家を持つことのメリットはたくさんあります。専門家や、実際に持ち家や賃貸で生活している人の意見も参考にしてくださいね」とアドバイスしています。