地元のイラストを通して、父子がふれあうきっかけを
“ご当地ぬりえ”第2弾
紀三井寺や七曲市場、三年坂…
楽しいイラスト、家族で楽しめる
父親の育児参加を促すことを目的とした和歌山市の非営利サークル「パパチカ」が、市内の名所をテーマにした「わかやまのぬりえ2」を1万冊発行しました。
ページをめくると、紀三井寺や七曲市場など和歌山市民になじみ深い風景のイラスト12点が納められています。
「イラストや装丁もサークルメンバーが担当しました」と話すのは「パパチカ」メンバーの永石翔一さん。
「パパチカ」は平成25年に設立し、父が子に地元の魅力を伝えながら一緒に遊べるツールづくりの一環として、「わかやまのぬりえ」プロジェクトを発足。和歌山市の「わかやまの底力・市民提案実施事業」で子育て支援課と協働し、第1弾を制作しました。
希望する保育園や幼稚園に配布
第1弾は3~5歳児を対象に作成されたことから、市内の幼稚園や保育園に無料配布。「ぬりえを楽しむのはもちろん、『ここはパパが小さいころの遊び場だったんや』『今度の休みはここに一緒にいこか』など、父と子の会話や行動が広がったという意見をもらいました」と、永石さん。「パパチカ」はこの育児支援活動が認められ、26年度の「わかやま市民協働大賞」の優秀賞を受賞しました。
今回の第2弾は、資金繰りから発行まで「パパチカ」が企画・運営。現在のメンバーは18人で、20代から40代までと年齢が幅広く、職業もさまざま。「一人一人の得意分野を用いて完成に持ち込みました」と永石さん。
前号より緻密なイラストが増えたのは、「園児のお兄ちゃんやお姉ちゃんたちにも好評だったので、小学生でも楽しめるレベルのものも入れました。今後も毎年1冊は作っていきたいです」と永石さんは意気込みます。
同冊子は配布を希望する和歌山市内の幼稚園や保育園に配られる予定。また「パパチカ」ブログ(http://papachika.ikora.tv/)から無料でダウンロード可。問い合わせはメール(k.nukachan@gmail.com)やフェースブック(http://www.facebook.com/papachika.wakayama)で。