ことばで広がる絵本の世界 「はるとあき 」
- 2021/11/4
- 子育て・教育
- ことばで広がる絵本の世界
いつか おあいできる ことを
春夏秋冬、季節が巡る中で、ある時「はる」は「あき」に会ったことがないと気付き、手紙を書くことにしました。はるが桜の花について書けば、あきからはコスモスの花を伝える返事が届きます。あきのことを知るうち、はるは自分には魅力がないのではと不安になりますが…。決して会うことはないと知っていても、お互いの存在を感じ、「いつか おあいできる ことを」と書くはるとあきの気持ちをいとおしく思います。少し切なくもあるけれど、温かい絵本です。(和歌山県立図書館副主査司書・楠川愛)
絵本 | はるとあき 斉藤倫、うきまる/作 吉田尚令/絵(小学館) |
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