ことばで広がる絵本の世界 「しずかなおはなし 」
- 2021/12/2
- 子育て・教育
- ことばで広がる絵本の世界
そっと そっと そっと……
「ちいさな こえで よむ おはなし。そっと そっと そっと……」で始まる、ハリネズミの家族のおはなし。真夜中の小道のお散歩で、オオカミに見つかった父さん、母さんは針を逆立て、まりのようにまるくなります。「あたまを おかくし まるくおなり!」。ぼうやもまるくなります。オオカミとの攻防戦が展開する緊迫の後に安堵が広がります。詩人である作者が紡いだ言葉と落ち着いた色合いの絵が、そっとそっとロシアの森へ連れて行ってくれる、長年読み継がれる絵本です。
(和歌山県立図書館副主査・坂口佐知子)日本図書館協会認定司書
絵本 | しずかなおはなし サムイル・マルシャーク/文、ウラジミル・レーベデフ/絵、内田莉莎子/訳(福音館書店) |
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