つながりを持ち、命の大切さを伝える
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和歌山城公園動物園のアイドルだったツキノワグマのベニー
“お城の動物園”としておなじみの「和歌山城公園動物園」で、長く親しまれてきたツキノワグマ“ベニーちゃん”。1994年に来園し、2015年には、「第1回動物園長選挙」で同園初の“動物園長”に選ばれるなど人気者で、動物園を象徴する存在でした。そんなベニーが亡くなったのは、昨年7月18日のこと。推定年齢は31歳でした。園舎前の献花台に多くの市民が花束や手紙を供え、別れを惜しんでいました。
「ベニーちゃんは動物園のシンボルでもあり、心の癒やしにもつながるかけがえのない存在でした」と話すのは、和歌山城公園動物園の活性化を目的に活動する市民団体「わかやまフレンZООガイド」の後藤千晴さん。同団体は、昨年暮れ、「ツキノワグマ『ベニーちゃん』の生きていた姿を残したい」プロジェクトをスタート。ベニーの剥製と骨格標本を作製し、適正に保管しながら、誰もがあいに行ける場所に寄贈しようと計画。現在、プロジェクト実現に向け、寄付を募っています。
「生きた証を残すことで、これからもつながりを持ち続け、命の大切さも伝えられます。また、ツキノワグマの記録として、今後の野生動物の研究や、他の動物園で暮らすツキノワグマの健康管理などにも役立ちます」と、後藤さん。すでに同会は和歌山市からベニーの遺骸を譲与され、剥製の作製を依頼しています。
寄付は、動物園内に設置した募金箱とクラウドファンディング(下記URL)で3月15日(土)まで受け付け。
クラウドファンディング | |
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お問い合わせ | 090(6729)8978後藤さん |
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