いつもの生理をアップデートフェムテックを知ろう！

リビング和歌山6月25日号「いつもの生理をアップデートフェムテックを知ろう！」女性特有の体の悩みをテクノロジーで解決する商品・サービスを指す「フェムテック」。近年注目されつつも、認知度はまだまだ低いです。リビング和歌山はフェムテックを知る第一歩として、生理にフォーカスし、フェムテックとの上手な付き合い方と、身近な場所で手に入るフェムテック商品を紹介します。

フェムテックとは

女性(female・フェメール)と技術(technology・テクノロジー)をかけ合わせた造語です。生理や妊娠・出産、更年期症状など女性特有の健康課題をテクノロジーで解決する商品やサービスのことで、月経管理アプリや吸水ショーツなど、あらゆる商品・サービスが登場しています。

生涯に経験する生理は約450回
うまく付き合う“選択肢”を

浜野母乳育児相談室
助産師浜野優子さん

これまで、生理期間中をナプキン一択で過ごす女性が多かった、生理用品事情。フェムテックの拡大により、新たな選択肢が広がっています。

「自分の性格や生活習慣に合うものを選択するために、まずどんな商品・サービスがあるんだろう？と、視野を広げてみてください」と浜野母乳育児相談室の助産師・浜野優子さんはアドバイスします。さらに女性自身も意外と理解できていない“生理について”知る必要があるとも。

個人差はありますが、平均的に12歳頃から50歳前後まで女性の体に毎月1回訪れ、生涯に約450回経験する生理。「面倒くさい」「つらい」など、マイナスイメージを持つ人も多いのでは。

「毎月、女性の体は妊娠をするために、赤ちゃんを受け入れる子宮内膜が成熟します。しかし受精しなかったとき、成熟した子宮内膜は不要となり、体外に排出されます。生理期間は、子宮内をリセットする大切な体のメカニズムなんです」と浜野さんは話します。

和歌山市で性教育の指導活動もする浜野さんは、「セミナー参加者の中には、すでにフェムテックを取り入れている人もいます。膣(ちつ)内に挿入し、経血をためる月経カップ(2面で紹介)利用者からは、経血の不快感が激減して、生理ということを忘れそう！なんて声もありました」。最近は、ドラッグストアで多様なフェムテック商品が販売されているので、買い物ついでに、気軽にリサーチを。

生理の症状・トラブルは人によりさまざまで、女性同士でもトラブルを共感できないことが多々あります。浜野さんは「個人差があるからこそ、“自分の体のことは、自分で決める”ことを大切にしてください。大人はもちろんですが、お子さんにも選択肢を与えた上で、自己判断する機会を設けてあげてくださいね」と話します。

一人一人が自分に合った便利なツールを取り入れるとともに、改めて自身の体を知るきっかけに。記事後半では、身近な店舗で出合える、フェムテック商品を紹介します。

生理の疑問、浜野さんに聞いてみた！

Qそもそも生理の一般的な基準値って？

A 一般的な平均値として、
周期(生理初日から次の生理初日の前日まで)25～38日
生理期間 3～7日
経血量 30ml～150ml
とされています。ホルモンバランスによって、ばらつきはありますが、不調が3カ月続く場合は産婦人科へ

Q自分の生理を知る、見直すための第一歩は？

A 自分の“体の流れ”を知ることが大切です。毎月、女性の体は卵胞期、排卵期、黄体期、月経期(生理)の順に変化が起きます。まずは生理日の管理からスタートして、自分の体の変化に意識を持つことから始めましょう
フェムテックサービス
アプリで生理日が記録できる
【ルナルナ】
生理日や体調が入力でき、簡単に管理ができるデジタルツール。
入力データに基づいて、次回の生理日や排卵日の予測、体調アドバイスが通知されます。
ピル服用者や妊娠希望者専用機能も(ともに無料)
（https://sp.lnln.jp/brand/services/lnln_services）