育児のヒントが詰まった『前向き子育て新聞』を、和歌山市が発行
「子育てって大変」と感じるママに
市が導入している〝保護者向け
育児プログラム〞を詳しく紹介
和歌山市が、「トリプルP(前向き子育てプログラム)」を紹介する広報誌『前向き子育て新聞』を3万部発行しました。
「トリプルP」はオーストラリアで開発され、世界25カ国以上で実施されている、保護者向けの育児プログラム。「トリプルP」とはポジティブ・ペアレンティング・プログラムの3つのPを意味し、日本では前向き子育てプログラムと呼ばれています。子どもの行動や態度に対する捉え方や対応策が幾通りも用意され、親子の関係を良好なものに導くスキルを学べます。
和歌山県では平成23年に「トリプルP」が導入され、現在23の自治体が、同プログラムを用いた活動を実施。和歌山市はいち早く取り組みを始め、21年にファシリテーターと呼ばれる進行役を養成し、翌年から市民を対象としたセミナーやグループワークを開催しています。
グループワーク参加者の体験談も
「グループワークに参加したお母さんたちによる口コミで、トリプルPの認知度は市内でも高まってきています。さらに、より多くの保護者の方に知っていただくために、新聞を創刊しました」と話すのは、制作に携わった和歌山市こども総合支援センター(和歌山市福町)の技術副主任、植村幸さん。
新聞の内容は和歌山市在住のママたちによるグループワークの体験談、ファシリテーターがプログラムの長所を語るコーナー、セミナーやグループワークの情報、市内のお出掛け情報など、多岐にわたっています。
怒った顔の女の子の写真が載った表紙もインパクト大。「『子育てに本当に悩んでいるママこそ、子どもの表情に敏感』という意見が制作スタッフからありました。育児のヒントが詰まったこの新聞を手にして、子育てを少しでも楽に感じていただければと思います」と植村さん。
新聞は今後、乳幼児健診時や、市内の小学校、「子育てひろば」「つどいの広場」などの親子交流スペースなどで配布される予定。入手しにくい場合は、こども総合支援センターに問い合わせを。
また、セミナーも開催されます(下記参照)。申し込みは電話で下記へ。
こども総合支援センター | 073(402)7830 |
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「トリプルP(前向き子育てプログラム)」セミナー
日時 | 10月18日(日)午前10時~11時45分 |
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場所 | 北コミュニティセンター(和歌山市直川) |
日時 | 10月22日(木)午前10時~11時45分 |
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場所 | 中央コミュニティセンター(和歌山市三沢町) |
両日とも講師は家本めぐみさん(トリプルPジャパン理事)。定員100人。参加無料、一時保育あり(6カ月~就学前)。要予約、先着順
申込締め切り日は10月16日(金)
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