「フェイシャルヨガ」で私を変える 体の健康は顔から
- 2016/7/7
- フロント特集
第2週発行号は〝GoodLife(上質な暮らし)〞を提案。今回は「健康」をテーマに特集を企画。話題を集める「フェイシャルヨガ」を取り上げました。美しさや若々しさをキープするだけでなく、体の健康を〝顔〞から支えます。
体のトレーニングと同じように
顔も鍛えれば変わる
今、テレビや雑誌で話題の「フェイシャルヨガ」。〝顔ヨガ〞と表現されていることもあります。今回話を聞いたのは、日本で〝顔ヨガ〞を提唱した高津文美子さんによるメソッドを受け継いだ曽和さつきさん(30歳、写真)。高津文美子式の「顔ヨガ協会インターナショナル」に登録する認定インストラクターとして、和歌山市を拠点に活動しています。
「表情筋ってご存じですか」と、問いかける曽和さん。「顔には、約60種類もの表情筋があります。体の筋力が、使われなければ弱くなったり、年齢とともにが低下したりするのと同じで、顔の表情筋も使わなかったり、年を重ねたりすると衰えてくるものです。そんな顔の筋肉を、ストレッチも交えて鍛えるのが〝フェイシャルヨガ〞なんです」と説明。
筋肉を鍛えれば体が引き締まっていくのと同じで、顔の筋肉も鍛えれば変わります。そんな変化が、たくさんの女性たちに注目されています。
若々しさを保つ秘訣が“顔”に
顔の筋肉をしっかり使うことで
表情が生き生きと豊かに
「高津文美子式フェイシャルヨガの特徴は、約60種類ある表情筋それぞれの役割を研究した上で、顔のポーズが考えられていること」だと話す曽和さん。「日本語を話すのには、表情筋の2割ほどしか使われていないといわれていて、それが、日本人は表情が乏しいといわれる理由。さらに、スマホやゲーム、仕事もパソコンを見て…という生活をしていると、人とコミュニケーションをすることが少なくなって、まさしく顔が〝運動不足〞になっています」と指摘。
曽和さんの説明によると、例えばおでこにできるしわ。目を開くときに使う筋肉が衰えると、眉を使ってまぶたを引き上げようとして、その結果おでこにしわが寄ります。「目の周りの筋肉をしっかり使えるようになれば、眉を使わずに目を開けることができるようになります。そんな筋肉の使い方をトレーニングするのが、フェイシャルヨガなんです」
目を思いっきりつぶったり、開いたり、口を閉じたり、舌を思いっ切り出したり…、びっくりするような〝顔の動き〞。これらのポーズは、普段使われることがない表情筋をしっかりと動かすためのもの。〝顔の運動不足〞が重なる現代人、表情筋を使うことで、表情が豊かになります。
また、曽和さんは「顔のしわは筋肉がたるみ、皮膚が下がってできるので、筋肉を鍛えることで予防できます」とも。「高津式は、しわができる原因はどの筋肉なのか、細やかに研究されています。自分で意識して顔の若々しさを保つ方法があることをたくさんの人に知ってほしい」
誰でも手軽にできる顔ヨガで
加齢による機能の衰えを予防
こうした美容的な側面だけでなく、健康面でも注目したい点があります。「舌を動かすポーズがあるのですが、舌を動かすのにも、やはり筋力が必要で、年齢を経ると嚥下(えんげ)機能が低下したり、口がうまく閉じられなかったりしますが、舌を動かすことが予防になります。舌の付け根は喉につながっているので、舌を思いっきり出すと喉の奥も刺激されます。喉を使うトレーニングにも」と曽和さん。
また、年齢を重ねていくと唾液の分泌が減って、〝ドライマウス〞が問題になることがあります。唾液には消化を助けたり、細菌を防いだりする作用があり、若返りホルモンと呼ばれている〝パロチン〞も含まれていて、体の健康を支える大切な役割を果たしています。口や舌を動かすことで、唾液の分泌をサポートします。
「栄養分を取る〝口〞、物を見る〝目〞、音を聞く〝耳〞、呼吸をして空気を取り入れる〝鼻〞。顔には、こうした生きる営みの入り口となる器官が集中しています。顔を健やかに保つことで、体の健康を支えます」
腕や足の筋肉とは違って、顔の表情筋はとてもコンパクトです。体の筋トレをするような激しさはないので、気軽に、何歳でも取り組めるのがフェイシャルヨガの良さ。曽和さんを講師に迎えた講座がリビングカルチャー倶楽部で始まります(左下参照)。顔から健康に、まずは体験から始めませんか。
「双眼鏡」のポーズ
目の周りを鍛える
- 双眼鏡のように手で目を囲み、人さし指で眉が上がらないように押さえ、眉間にしわがよらないよう横に引っ張ります
- 目をつぶってしまわずに細めてから、眉が上がらないようロックして目を大きく見開きます
「くちゃくちゃぱっ」のポーズ
顔のむくむをリセット
- 鼻から息を吸って、口から吐きながら、目と鼻、口をぎゅ~っと引き寄せて10秒キープ
- 目と口を一気に開いて(口角は上向きを意識)鼻から息を吸い、すぐに力を抜いて息を口から吐きます
「ムンク」のポーズ
口を「お」の形にして、鼻の下のほうれい線が消えるまでしっかりと伸ばします。さらに、目線だけを上に!顔全体を大きく伸ばす運動です
「おだんご」のポーズ
にっこり笑って口角を引き上げ、人さし指と親指で頬に団子を作って、さらに頭の方に押し上げます。頬のたるみを予防します
曽和さつきさんによる講座が、リビングカルチャー倶楽部で始まります。60分間のフェイシャルヨガレッスンと、15分のグループカウンセリング。まずは1日体験講座から。
日時 | 7月27日(水) 午前11時~12時15分 |
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場所 | リビングカルチャー倶楽部フォルテ教室 (和歌山市本町2-1フォルテワジマ4階) |
定員 | 15人(最少開講人員5人) |
持ち物 | 鏡(顔が映るもの、手鏡OK)、飲み物、肩回りが可動な服装 |
受講料 | 3240円 |
申し込み・問い合わせ | 073(421)4411 リビングカルチャー倶楽部フォルテ教室 (月曜~土曜午前9時半~午後6時半※祝日除く) |