「にじいろジーン」終了
どう変わる? 土曜8時戦線
3月末で終了となる「にじいろジーン」(KTV・土曜朝8時)。この時間帯は、在阪局にとって大きな意味を持つ。ほとんどの番組が生放送で、大阪の局から全国ネット放送をしているからだ。つまり終わらせるのは、その局のプライドが、くじかれたということになる。では、何が「にじいろジーン」を終了させたのか。一つは、運の悪さ。不倫や出家など、女性出演者の降板が相次いだ。そして、もう一つ大きな要因は、番組コンセプトに尽きる。YTVの「ウェークアップ!ぷらす」は、激動の世界情勢を。ABCの「朝だ!生です旅サラダ」は、極上の旅を。NHKの「チコちゃんに叱られる!」は休日朝、子どもが喜ぶ知育要素を。各番組、一貫して突き抜けるテーマがあるのだ。「にじいろジーン」にも当初はあったのだろうが、今はそれが見えない。次のKYVの番組MCは、山里亮太。好感度も知名度も、抜群の人選だ。個人的には、YTVみたく、時事ニュースはニーズもあって話題を呼びそう。が、そこは大人の世界。裏でいろんな人がざわめき合って、結局前と同じ…ということだけはやめてほしい。
文:岡内義人
読売テレビ「土曜はダメよ」「かんさい情報ネットten.」、ABCラジオ「征平・吉弥の土曜も全開」など番組構成や、テレビCMなどを手がける
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