海南高校創立100周年記念式典
山一製材がデッキを寄贈
“笑顔が絶えない”交流の場に

「Laugh Terrace(ラフテラス)」

感謝状を手にする木下社長(左)と川久保校長(右)

 県立海南高校(海南市大野中)創立100周年の記念に、ウッドデッキ用木材専門店の「山一製材(海南市名高)」が、オープンテラスデッキを寄贈。12月13日に同校で記念式典が行われました。

木下憲治代表取締役社長は「自身の母校でもあり、青春時代を過ごした思い出の場所に、成長させてもらった恩返しを」との思いで、先輩に当たる川久保校長に「オープンテラス設置」を提案。間口18メートル、出幅4メートルのオープンテラスは、中庭の食堂の隣に設置されました。マスク生活が長引き、さまざまな支障や制約が余儀なくされている中、生徒同士の交流や友情を深め、高校生活での貴重な思い出の一場面になり得るような場をプレゼントしたいとの社長の思いが詰まっています。

生徒から公募で募った愛称は“Laugh Terrace”に決定。生徒会長の大野さん(2年)は「楽しい話で盛り上がって、みんな笑顔になるように、との思いで名付けました。感謝の気持ちでいっぱい、皆で大切に使います」と話しました。記念式典では、吹奏楽部によるミニコンサートも開催され、中庭は和やかな雰囲気に包まれました。

生徒会副会長の玉奥さんがテラスに最後の
ビスを止めました

和歌山県産の「紀州材」を特殊な装置で高温熱処理することにより、耐久性や寸法安定性を高めた“紀州材サーモウッド”を使用したオープンテラス。「紀州材利用の拡大は、脱炭素社会の実現を視野に入れたSDGsの観点からも非常に重要です。地球温暖化の防止や地域経済の活性化など、さまざまな効果を生み出すとともに、子どもたちに地元和歌山の美しい海や山、自然を引き継いでいくことにもつながる」と木下社長は期待を込めます。

後日、同木材のテーブルとイスも設置されました。ランチや談笑、学習の場、演奏会やステージにも利用でき、学生生活がより充実したものとなりそうです。」

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