和歌山市保健所だよりvol.50
科学的根拠に基づく「がん」予防
発症のリスクを減らすために

現在、日本人の2人に1人が、一生のうち一度はがんになるといわれています。早期発見・治療には、定期的にがん検診を受けるとともに、がんを予防するための生活習慣を身に付けることも大切です。国立がん研究センターの「日本人のためのがん予防法」から、がんになるリスクが低くなるという、科学的根拠に基づく5つの健康習慣を紹介します。

1つめは「たばこは吸わない、他人のたばこの煙を避ける」。たばこを吸う人は吸わない人に比べて、がんになるリスクが約1・5倍高まることが分かっています。たばこを吸う本人だけではなく、周囲の人の健康も損ねます。2つめは「節度のある飲酒」です。飲酒は肝細胞・食道・大腸がんと深い関連があり、男性よりも女性の方が体質的に飲酒の影響を受けやすく、より少ない量でがんになるリスクが高くなるという報告があります。

3つめは「食事は偏らずバランスよく」。減塩や野菜・果物の摂取、熱すぎる飲食物は少し冷ましてからを心掛けましょう。4つめは「身体を動かす」。身体活動量が高い人ほど、がん全体の発生リスクが低くなるとされています。今の身体活動量を少しでも増やすこと、運動習慣をつけることが推奨されています。

最後、5つめは「太り過ぎない、やせ過ぎない」。男性は肥満度を表す指標・BMI値21~27、女性は21~25の範囲になるように体重を管理しましょう。特に女性は、閉経後の肥満が乳がんの原因になると報告されているので、太りすぎには注意を。

5つの健康習慣を実践することでがんリスクはほぼ半減するとされています。無理なくできることから取り組み、1つでも多くの健康習慣を身につけましょう。
(和歌山市保健所地域保健課)

名称和歌山市保健所地域保健課
電話番号073(488)5121
住所和歌山市吹上5-2-15
営業時間午前8時半~午後5時15分
休日土・日曜、祝日、年末年始

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