加太の子守唄を題材に
中尾安希さんによる絵葉書集
「紀州の民話をオペラに実行委員会」が上映会で展示・販売

10月27日(日)には音楽劇の上映会

中尾さんと杉山さん

中尾さんと杉山さん(中尾さんのアトリエで)

 「紀州の民話をオペラに実行委員会」が、和歌山市在住の洋画家・中尾安希さんによる絵葉書集を発行することになりました。中尾さんは、1993年に郵便局の依頼で「万葉の和歌の浦」をテーマに、絵葉書集の第1集を制作。自費によるものも含め、これまで19集が発行されてきました。

今回の絵葉書集は「加太の民話をオペラに」をタイトルとし、和歌山市加太に伝わる子守歌の書画が描かれたもの(表紙を含め全7枚組み)。加太の子守歌のシーンに合わせて、加太の風景や名物を、やわらかく、やさしいタッチの水彩で描き、その下に子守歌の歌詞を中尾さんが手書き。味わいある絵葉書に仕上がっています。

加太の風景などを水彩画で描き、歌詞も中尾さんによる手書き

これらの書画は、昨年、「紀州の民話をオペラに実行委員会」が、加太を舞台にしたオリジナル音楽劇「紀州のタヌキと四国のキツネのとんでも国替え物語」のステージ背景に使用するため、中尾さんに依頼。加太の高台から見る友ヶ島、よもぎ餅やサザエなどの加太名物、淡島神社のひな流しなど、6枚の書画が「加太の子守歌」が流れるシーンで登場しました。

「『紀州のタヌキと四国のキツネのとんでも国替え物語』は、愛媛の民話「二人奥方」をモチーフに、加太浦を舞台にしました」と話すのは、脚本を手掛けた同会実行委員長の杉山みかんさん。

「戦国時代、和歌山は秀吉の紀州攻めに遭いました。根来寺や粉河寺、和歌山市では太田城の水攻めなどが有名ですが、葛城修験発祥の地である加太も同じく焼き討ちに遭い、焼け野原となってしまったんです。葛城修験第一宿だった大寺院・伽陀寺(かだじ)は、そのときに焼失し、まだ再建されていません。そんな歴史を背景として、加太浦を舞台に、四国と加太に伝わる民話を音楽劇にしました」と話します。

昨年初演された同作の上映会が、10月27日(日)に和歌山県民文化会館小ホールで開催(下記参照)。上映会のほか、加太の子守歌が子どもたちによって披露されたり、初演出演の声楽家も舞台衣装で壇上に。また、ホールのロビーでは、「加太の民話をオペラに」の絵葉書集も展示・販売される予定です(価格未定)。

 

紀州のタヌキと四国のキツネがとんでも国替え物語~加太の繁栄今むかし~【上映会】

10月27日(日)午後2時から(1時開場)
和歌山県民文化会館小ホール
入場無料(定員あり・要申し込み)
10月18日(金)締め切り
※未就学児は入場できません
申し込みはこちら(https://forms.gle/ou6iF61Z7eXWGLj1A)


問い合わせ紀州の民話をオペラに実行委員会事務局
090(8521)8563

コーナー

関連キーワード

 

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

おすすめ記事

  1. リビング和歌山年末年始号「写真で振り返る和歌山の記録と記憶 2025年は昭和から「100年」」
     2025年は、昭和元(1926)年から数え、100年という節目の年となります。戦後…
  2. リビング和歌山12月21日号「冬のシラハマ」

    2024/12/19

    冬のシラハマ
    白浜のきらめくスポットと、話題の新施設をまとめました。白浜の魅力は、パンダや温泉だけじゃないですよ!…
  3. リビング和歌山12月14日号「寒〜くなると恋しくなる ほかほか中華まん」
    蒸したてをパクっと頬張れば、心もほっこりあったかく…。冬になると恋しくなる中華まん。定番の豚まんやあ…
  4. リビング和歌山12月7日号「手作りで迎えるクリスマス ミニチュアフードの世界」
    指先に乗るほど小さいのに、本物と見間違えるほど精巧に仕上げられたミニチュアフード。今年の暮れは、作…
  5. リビング和歌山11月30日号「和歌山県、旬の魚を訪ねて漁港巡り美しい紅白模様で際立つ甘み新鮮な足赤えびが人気の漁港」
     今年度、全国のリビング新聞ネットワークが「さかなをたべよう!」キャンペーンを展開中。リビング和歌山…
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

お知らせ

  1. 2024/12/26

    2024年 年末年始号
  2. 2024/12/19

    2024年12月21日号
  3. 2024/12/12

    2024年12月14日号
  4. 2024/12/5

    2024年12月7日号
  5. 2024/11/28

    2024年11月30日号
一覧

アーカイブ一覧

ページ上部へ戻る