イヤイヤ期はやるやる期 できなくてぐずるときは 助けを求める言葉を教える

イヤイヤ期には子どもの自我が強くなり、お母さんも困ったり、悩んだりすることが出てくるかもしれませんね。このころの子どもは、自分が「したい・できる」とイメージすることが実際には難しくてできないということに直面し、イライラをお母さんにぶつけることが増えます。これはわがままではなく、やる気と知能の発達の表れ。例えばボタンを留める、靴をはくという手順が、頭の中で上手にイメージできるようになったからこそ起こること。イヤイヤはイメージができていても、身体の発達が追いついていないため、実際にはできない、ということに対するジレンマなのです。

実はこんな時期が、助けを求める言葉を教える絶好のチャンス。「ほら貸しなさい、お母さんがするから」と取り上げてしまうのではなく「手伝って欲しい?」「お母さんが一緒にしてあげようか」と尋ねてあげてください。そうすることで、手を借りたいときはこう言えばいいのだと学ぶことができます。どう言えばいいのかが分かると、かんしゃくも減ります。

人に助けられてやり遂げる経験をたくさん積ませてあげましょう。その喜びが、やがて今度は自分が人を助ける思いやりの気持ちへとつながります。人に助けを求めることができる子は、人を助けられる子になるのです。優しさの発露にもなる「教えて」「手伝って」を言える子にしてあげましょう。イヤイヤ期を乗り切りやすくなるばかりではなく、きっと将来に渡って子どもの人間関係を豊かに彩るでしょう。

著者むらたますみ
キッズコーチングシニアトレーナー
監修竹内エリカ
幼児教育者、日本キッズコーチング協会理事長

子育て・教育

関連キーワード

 

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

おすすめ記事

  1. リビング和歌山9月7日号「ワークスタイル -これからの“働く”を考える- 暮らしの笑顔を運んでいます」
    男社会ともいわれていたトラック物流業界。法律の改正による労働時間の制限に加え、運転手不足などが社会…
  2. リビング和歌山8月31日号「平安の鼓動を感じて」
     「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に登録されて20年。これを記念した「令和の熊野詣」が、9月か…
  3. リビング和歌山8月24日号「すごいぞ!和歌山の底力 健康と美容をサポート 米ぬかに夢と未来を託して」
     人々の健康に対する意識は、コロナ禍を経てますます高まっています。中でも免疫を高める食生活への関心…
  4. 近鉄百貨店 和歌山 夏休み特別企画 キッズカーニバル
    夏休みの工作にもぴったりのワークショップが、8月2日(金)~8月15日(木)まで近鉄百貨…
  5. リビング和歌山8月10日号「県内屈指の小型底びき網漁 有田・箕島漁港」
     全国のリビング新聞ネットワークは今年「さかなをたべよう!」キャンペーンを展開してい…
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

お知らせ

  1. 2024/9/5

    2024年9月7日号
  2. 2024/8/29

    2024年8月31日号
  3. 2024/8/22

    2024年8月24日号
  4. 2024/8/8

    2024年8月10日号
  5. 2024/8/1

    2024年8月3日号
一覧

アーカイブ一覧

ページ上部へ戻る