あおくんときいろちゃん

虹色えほん

日々の暮らしの中で
それぞれの色を放ちながら

コンテンポラリーアートの作家である友人のYちゃんが私の息子に言ったそうです。

「あんたはお父さんが変な人だと思ってるやろ? 違うで。本当に変なのはそんなお父さんと結婚した、あんたのお母さんの方やで」(酔っぱらって道で眠るYちゃんの方こそ変な人だと思う…)。

自由業の亭主はそれらしい風貌と言動で変わっているとよく言われます。それに比べて私は、ごくごく一般的。遅刻さえできない小心者です。

ただ、私が結婚について望んだことは、「結婚後も仕事を続けたい」という一点でした。

一部の能力のある人か、教師でもない限り結婚退職が当たり前の時代。養えるという証しか、お見合い相手がいきなり給料明細を差し出したりすることも。「男性は結婚退職しないのに、どうして女性だけが宝塚歌劇のように結婚で仕事を辞めなければいけないのか」と不満でした。

私は、絵本の編集者という仕事が大好きでした(プロフィル参照)。ですから、「仕事を続けていいよ(自由業で収入が不安定。続けてもらわなければ困る)」という亭主との結婚はある意味、お互いの利害が一致した政略結
婚かもしれません。

ちなみに亭主のプロポーズの言葉は、「(あおくんときいろちゃんのように)二人で色をつくろうよ」でした。

『あおくんときいろちゃん』(出版=至光社、レオ・レオニ・作/藤田圭雄・訳)は、レオニの初期の作品。画用紙を切って色をつけただけの登場人物たちが楽しいのです。

あおくん(青)ときいろちゃん(黄色)は仲良しで、うれしくて、くっついて緑になりました。

さてさて私たち夫婦は長年かけて何色に?

名前なりきよ ようこ
プロフィル絵本編集者として勤務後、渡欧。帰国後フリーに。
保育所や小学校で読み聞かせを25年以上続けている。絵本creation(編集プロダクション)代表

子育て・教育

関連キーワード

 

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

おすすめ記事

  1. リビング和歌山2025年4月19日号「高品質ブランド由良にんにく」
     一度食べたらニンニクの印象が変わるという「生ニンニク」。とれたての新鮮な香りやじっくり加熱すれば…
  2. リビング和歌山2025年4月12日号「地域を変える! サテライトやシェアオフィスからビジネス創出へ」
    多様な働き方が求められる現在、本来のオフィスとは離れた場所で仕事ができる「サテライトオフィス」など…
  3. リビング和歌山2025年4月5日号「関西パビリオン・和歌山ゾーンの魅力に迫る いよいよ開幕、万博へ!」
     開幕に向け、注目が高まる“大阪・関西万博”。会場に足を運んでみないと分からない楽しさやワクワクが…
  4. リビング和歌山2025年3月29日号「学びたい気持ちを応援! 4月から国の新制度がスタート 子ども3人以上で大学無償化」
    2025年4月から、扶養される子どもが3人以上いる全ての多子世帯を対象に、大学や専門学校などの入学…
  5. リビング和歌山2025年3月22日号「和歌山県、旬の魚を訪ねて漁港巡り 伝統漁法と海の環境に恵まれた加太漁港」
     「さかなをたべよう!」キャンペーンを展開中の全国リビング新聞ネットワーク。今回は和歌山市の加太(…
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

お知らせ

  1. 2025/4/17

    2025年4月19日号
  2. 2025/4/10

    2025年4月12日号
  3. 2025/4/3

    2025年4月5日号
  4. 2025/3/27

    2025年3月29日号
  5. 2025/3/20

    2025年3月22日号
一覧

アーカイブ一覧

ページ上部へ戻る