医療・介護・福祉分野で働きたい女性を応援 キャリアを描き 私の未来へ
- 2015/8/6
- フロント特集
あなたの持つキャリアを生かして未来につながるライフワークを考えませんか。和歌山リビング新聞社は、医療や介護・福祉分野に携わる女性たちの復職を支援するプロジェクトを実施します。
専門的な知識や技能、経験を持つ
女性たちの活力が生かされる社会へ
看護師や薬剤師、医療事務管理士、また介護職員初任者や介護福祉士など…。医療や介護・福祉の現場では、さまざまな専門的な知識や技能を持つ人材が求められています。一方で、女性は結婚や出産、パートナーの転勤やUターンなどの理由で離職するケースも少なくはありません。しかし、こうした専門的な資格は、社会復帰やさらなるキャリアアップを目指す大切なツールとなります。
和歌山リビング新聞社は、医療や介護・福祉従事者の復職支援を目的とし、「潜在ライセンス掘り起しプロジェクト」をスタート(後援・協力=和歌山県病院協会、和歌山県薬剤師会、和歌山県看護協会)。リビング和歌山の今週号に「医療・介護・福祉求人特集」を同時配布し、9月6日(日)には、これらの業界に特化した合同面接会を開催します。
今週号では、看護師、医療事務管理士として働く女性をインタビュー。資格や経験を生かし、活躍している人たちです。ライフスタイルに合わせた働き方ができるのも有資格者の強み。女性たちの活力がもっと生かされる社会へ―。あなたの第一歩を応援します。
第一線で働く女性をインタビュー
毎日を輝かせる 私の仕事
資格や経験を生かして専門職一筋で働き続ける人、また、復職して日々やりがいを感じ活躍する人。キャリアの描き方は三者三様。それぞれの仕事への思いを聞きました。
共にがんばっていきましょう
まごころ看護でこの道一筋
岩瀬絹代さんは、47年前に看護の仕事を始めた、この道一筋の大ベテラン。74歳になった現在も、在宅型有料老人ホーム「きしゅうの里」「第2きしゅうの里」に週3日勤務。笑顔と明るいあいさつを欠かさず、約50人の利用者の健康管理をサポートしています。
「看護師という職業は、資格を持ったときから始められる仕事です。勤務先が変わっても、それまで積んできた経験を生かすことができますし、続けることによって、さらに深く学んで多くの患者さんに喜んでいただける看護をすることができます」と、これまでを振り返り、話してくれました。
高校卒業後、事務員の仕事に就いた岩瀬さんですが27歳で看護の道へ。公立病院で約30年看護業務に携わってきました。内科や外科、救急医療などで広く経験を積み、定年退職のタイミングでも離職や転職を考えず、迷わず看護師の仕事を続けました。変わらず医療の現場に身を置くことを選んだのは、「笑顔やあたたかい言葉、心の通ったコミュニケーションがとても楽しいです。それに何より、尊い命に直接携われる仕事であることが大きいです」
バランスのよい食事や規則正しい生活を心がけて大病一つせずに過ごしてきた岩瀬さん。「今後も元気いっぱいに、この仕事を続けていきたい。医療資格を持つ皆さん、一緒に頑張っていきましょう」と、明るい笑顔で話してくれました。
約6年のブランクを経て
見つけた、看護師のやりがい
17歳、15歳、9歳の3児の母として、仕事と家庭を両立する杉谷園さん。看護師歴は約20年、その間にブランクが6年ほどありました。「育児や、主人の父の看病が離職の理由です。その時は家族のケアに集中したくて、一度現場を離れました」
義父の体調が落ち着き、子どもも成長し、社会復帰をするのに選んだ仕事はやはり看護師。「現場に戻りたいという気持ちはいつもありました。小学6年生の時に父を肺がんで亡くし、また義父がぼうこうがんに侵されたこともあって、重い病気を抱える患者さんの気持ちや人生に寄り添える看護師という仕事にやりがいを感じたんです」と話します。復帰後はがん患者やその家族を支える緩和ケアチームを院内に発足させたり、がんサポート団体に所属したりなど、精力的な支援活動も行っています。
復職することに悩んでいる元看護師さんママにアドバイスをもらいました。「休職している間の医療の進歩や、家を空ける心配など、悩みはさまざまだと思います。まずは『看護師としてこうありたい』という目標と、仕事と家庭を両立できる働き方を、自分なりに見極めて、それがかなう勤務先探しから始めませんか」と杉谷さん。「実際に現場に立てば、同じような境遇の先輩看護師さんが大勢いて、力を貸してくれます。一歩踏み出せば、必ず道は開けますよ」
私にも家族にも笑顔が増えました
生活リズムも整い良い方向に
「神人クリニックなぐさ耳鼻咽喉科」で、医療事務スタッフとして働く井上千夏さん。出産のため同クリニックを29歳で退職しましたが、子どもの保育園入園を機に復職しました。
クリニックでは受付窓口で患者さんと接している井上さん。復職当初は週1日の勤務でしたが、今ではフルタイム出勤に。「育児ばかりのころは、子どもと二人きりの時間がほとんどでした。息抜きもなかなか難しかったように思います」と振り返り、今では「患者さんやスタッフの皆さんと接し、メリハリのある時間を持てることをうれしく思っています」
15年前に親のすすめで医療事務の資格を取得。「患者さんとコミュニケーションを図るのも楽しいですし、元気になられる様子を拝見するのもうれしいです。また、医療の仕事に戻ってよかったと思っています。私自身も、患者さんから元気をもらっています」と、仕事にやりがいを感じています。
復職後は、より規則正しい生活を心がけてきましたが、それに伴い、家族の生活リズムも整ったそう。「忙しくはなりましたが、気持ちにゆとりを持てるようになりました。私自身笑顔が増え、家族も喜んでくれています。以前に増して、育児や家事に協力的になってくれているように思います」と、復職後の喜びも語ってくれました。
あなたに合う就職先を探す第一歩
合同面接会で、新しい可能性にチャレンジ
和歌山リビング新聞社は、「潜在ライセンス掘り起しプロジェクト」として、「医療・介護・福祉求人特集」を発行(今週号のリビング和歌山と同時配布)。和歌山市や海南市、岩出市、紀の川市の医療・介護・福祉施設の求人情報を24件掲載しています。
同時に、パソコンやタブレット、スマホでこれらの情報が閲覧できるWebサイトも同時に立ち上げ(下記参照)。9月6日(日)には、掲載した医療機関や介護・福祉施設と求職者たちが一堂に集まる合同面接会を行います。合同面接会には約20施設が参加予定。当日は、会場で複数の施設に面談することも可能。下記Webサイトから会員登録すると面接時間の予約ができます。
問い合わせ | 和歌山リビング新聞社 |
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電話 | 073(428)0281 |
合同面接会
日時 | 9月6日(日)正午~午後7時 |
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会場 | 和歌山ビッグ愛 1階展示ホール(和歌山市手平2ノ1ノ2) ※駐車場760台分(50分ごと100円) 和歌山ビッグホエールで国体競技が行われるため混雑が予想されます。自転車やバイクでの来場がスムーズです |
ホームページ | http://medicalsupport.living-wakayama.jp |