いまいち“ビビット”こない
新番組の理由とは!?
春の新番組が始まって約1ヵ月。残念だが、どれもパッとした結果は残せていない。中でも、朝8時の新番組「白熱ライブ ビビット」(TBS制作)が大苦戦。MCは国分太一、真矢ミキの両名で、コメンテーターは売れっ子芸人などと、出演者は申し分ないのに、なぜ数字が伸びないのか?
一番の理由は、番組コンセプトに出演者が合っていないことだ。出演者は、ほぼ好感度の高い人たちばかり。一刀両断して欲しいニュースなのに、出演者は好感度が下がらないよう緩いコメントばかりする。それが如実に出ているのが、出演者が横を向いてしゃべっていることが多い。視聴者へズバッと訴えるよりも、出演者同士の同調を求めているようである。つまりワイドショーに不向きなブッキングなのだ。また、出演者に合わせ、番組を生活情報へシフトしようにも、同じコンセプトの裏番組(NHK)には同じ事務所のタレントがMCをしている。そこも何かしら関係しているかもしれない。しかし、まだ始まって1カ月そこらである。今後は“ビビット”巻き返しをしてくるはずだ。
文:岡内義人
読売テレビ「す・またん」「かんさい情報ネットten.」「土曜はダメよ」、ABCラジオ「桑原征平粋も甘いも」などの番組構成を担当中。
※次回は5月30日号に掲載
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