コロナ禍でのスタートから3年
市駅周辺エリアの
いま、みらい
- 2023/6/1
- フロント特集
2020年春に和歌山市駅4代目駅舎が完成、複合施設を含めて華々しくオープンとなるはずが、まさかのコロナ感染者拡大による自粛…。複合施設の本格開業は結局、同年6月にずれ込みました。あれからちょうど3年、和歌山市駅周辺の“いま”を探り、未来を展望します。
来館者の満足度は90%以上
文化発信の拠点として重要な役割
和歌山県内でコロナ患者が最初に確認されたのは、2020年2月。その後、感染者は全世界で急速に増え、同年4月16日には国内に緊急事態宣言が発令されました。
「4月24日にグランドオープンを予定していましたが、延期せざるを得なくなって…」と当時を振り返るのは、和歌山市民図書館の館長・平井薫さん。「建物ができあがっているのに、利用者に入館していただけないのがもどかしくって」
一部のサービスだけを開始し、6月5日にようやく本格オープン。「万全の感染対策を行い、来館者への協力依頼と、職員の体調管理に気を配りました。イベントは人数制限をかけながら徐々に実施し、クラスター(集団感染)を起こさなかったのは、みなさんの協力があってこそ」と、平井さんは感謝の言葉を口に。以後、世間では感染者の増減が繰り返される中、同館は順調に来館者数を伸ばし、今年1月7日には延べ来館者数が200万人を突破しました。
旧館(同市湊本町)時代と比べ、10~20代の来館者が増えたといいます。1階にカフェと書店があり、図書館以外の魅力を備えている点が理由の一つ。また、「オープン以来、小学校の図書館見学を受け入れており、その際に訪れた小学生が中学生になり、自習室で勉強ができる場所として利用する機会が多くなったのでは」と平井さんは分析します。約145の学習席があり、さらに約520の座れるスペースを用意。腰を落ち着けて本と触れ合い、勉強ができる環境が整っていることが、学生から支持を幅広く得ているのでしょう。
「来館者アンケートを実施したところ、『過ごしやすい場所』『快適な空間』といった好意的な感想が寄せられ、9割以上の方に満足していただいています。『この市民図書館があるから和歌山市に引っ越してきました』との回答もありました」と、平井さんはすてきな話を披露してくれました。
開館3周年を記念したイベントを多数実施(2面参照)。平井さんは「屋上での音楽ライブや、県立近代美術館さんとのコラボイベント、図書館内の棚作り体験など、新しい取り組みを行います。ぜひ図書館に足を運んでいただき、読書以外の楽しみも体験してもらえれば」と提案します。
市駅の“いま”を楽しむイベントが続々開催
“みらい”のまちづくりに向けて活動中
「市駅グリーングリーンプロジェクト」
近年、市駅周辺でさまざまなイベントが行われていると感じませんか? 夏の恒例「市駅夏まつり」のほか、市駅前広場を活用するイベント“しえきのいま”で子どもに人気の車が集合する「はたらくくるま」、市駅裏手の河川敷で行う「シエキノカワでピクニック」など“しえきの〇〇”と題されたイベントが開催されています。
「これら地域を巻き込んだ手づくりイベントは、行政に頼らず、自分たちで企画から運営までを行っています」と話すのは、市駅地区のエリアマネジメント推進組織「市駅グリーングリーンプロジェクト(GGP)」理事長の谷澤博司さん(家具ノ谷沢・代表取締役)。
市駅GGPは、2014年から市駅周辺でまちづくりワークショップや社会実験などに取り組んできた「市駅まちづくり実行会議」(市駅地区商店街連盟、城北地区7自治会、和歌山大学観光学部永瀬研究室)の主要メンバーが中心になり、2018年7月に一般社団法人として設立。翌年6月には和歌山市から都市再生推進法人の指定を受け、公民学連携によるまちづくりを推進。市民図書館4階にある和歌山市地域子育て支援拠点施設「育ちのえき くすの木」の運営も行っています。
「9月2日開催予定の『市駅夏まつり』(市駅前中央商栄会と共催)は、伏虎義務教育学校のPTAに協力を依頼し、地域全体で盛り上げようと考えています。ただ、イベントはあくまでも一過性。にぎわいを継続させるためには、市駅周辺を楽しく感じてもらい、“行きグセ”を付けてもらわなければ。新しいお店が誕生して若い子の往来が増えてきたいま、地域一丸でまちづくりに取り組んでいきたいですね」と、谷澤さんは先を見据えています。
「市駅夏まつり」の最新情報はホームページで発信→詳しくはこちら
和歌山市民図書館3周年記念イベント
※場所はすべて和歌山市民図書館内(和歌山市屏風丁)、参加には同館の利用券が必要です。参加はすべて無料で、対象に記載がないのは誰でも参加可能。なお、事前申し込みが必要なイベントは、すでに定員に達している場合もあります
図書館にあなただけの棚作りませんか?
好きなテーマを設定し、図書館内から好きな本を集め、2階のフェアコーナーにあなただけの棚を作ります。
日時 | 6月3日(土) 午前10時~正午、午後2時~4時 |
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場所 | 2階多目的ルーム |
定員 | 各回5組 |
申し込み | 参加券配布中(1家族1枚) |
対象 | 午前は小学生とその保護者、午後は中学生以上 |
持ち物 | イベント参加規約、選書テーマ記入用紙(申込時に受け取る) |
ひらめきラボ特別編
~みんなで大きい絵本をつくろう!~
絵描きの中川貴雄さん(和歌山県出身)を講師に招き、1枚の大きい紙に大切な人を描きます。最後にみんなの作品をつなげて、世界で一つだけの大きい絵本を完成させます。作品は後日、館内で展示予定。
日時 | 6月3日(土) 午後1時~2時半、3時半~5時 |
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場所 | 4階プレイスペース横 |
定員 | 各回5人 |
申し込み | 参加券配布中 |
対象 | 小学生 |
学芸員と見る・知る・話す
はじめてのアート
和歌山県立近代美術館の副館長で学芸員の奥村泰彦さんを招き、アートの世界についての話を聞きます。作品や美術館の舞台裏などは興味津々。アートの楽しみを感じてみましょう。
日時 | 6月10日(土) 午後1時~2時 |
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場所 | 2階多目的ルーム① |
定員 | 25人 |
申し込み | 参加券配布中 |
ラベンダーでサシェをつくろう!
生のラベンダーの茎や花、リボンを編み込んで、爽やかな香りが広がるサシェ(香り袋)を作ります。
日時 | 6月17日(土) 午前11時~正午 |
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場所 | 4階プレイスペース横 |
定員 | 8人 |
申し込み | 6月3日(土)から参加券配布 |
対象 | 小学生(低学年は保護者同伴) ※アレルギーの人や、香りに弱い人は注意 |
からしこうめの
和歌山市民会館3周年記念LIVE
和歌山県出身のシンガーソングライター「からしこうめ」のワンマンライブ。オリジナルからヒットナンバーのカバーまでを披露します。雨天中止。
日時 | 6月18日(日) 午後1時半~2時半 |
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場所 | 屋上テラス |
申し込み | 自由参加 |
ムエタイ体験教室
~親子で体を動かそう!~
タイの国技「ムエタイ」の体験を通して、親子でタイを知るイベント。講師は、ムエタイ・カムペーン・ペットチャンピオンの和玉竜也さん(W-BEAST GYM所属)。
日時 | 6月24日(土) 午前10時~11時 |
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場所 | 2階多目的ルーム |
定員 | 10組 |
申し込み | 6月10日(土)から参加券配布 |
対象 | 小学生とその保護者 |
持ち物 | 飲み物、タオル、動きやすい服 |
キーノ和歌山 3周年アニバーサリー
蔦屋書店和歌山市民図書館コラボ
3周年記念クイズラリー
キーノ和歌山と蔦屋書店和歌山市民図書館共催でクイズラリーを実施。和歌山市民図書館1階蔦屋書店カウンターでラリー用紙をもらい、キーノ和歌山館内2カ所と蔦屋書店1カ所に設置された全3カ所のポイントでクイズに回答。ラリー用紙を図書館1階蔦屋書店カウンターに持参すれば、各日先着100人にオリジナルエコバッグをプレゼント。
日時 | 6月3日(土)・4日(日) 各日午前11時から(各日先着100人に達し次第終了) |
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わくわくちびっこ縁日
6月3日(土)・4日(日)にキーノ和歌山内で購入または飲食したレシート1枚につき、縁日全4ブースから好きな1ブースに参加可能。また、キーノ和歌山のキャラクター「キノまる」が館内を回遊し、縁日1回券などをプレゼント。
日時 | 6月3日(土)・4日(日) 各日午前11時~午後5時 |
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場所 | キーノ和歌山2階通路デッキ |
蔦屋書店和歌山市民図書館コラボ
3周年記念クイズラリー
6月3日(土)~11日(日)の期間に、キーノ和歌山で購入・飲食したレシート1000円(税込み・合算可)ごとに、1回抽選可能(1人最大20回まで)。賞品は、各店舗のセレクト商品(熊野牛詰め合わせセット、フルーツ詰め合わせセットなど)や、 キーノ和歌山プレミアムギフト券をプレゼント。
日時 | 6月10日(土)・11日(日) 各日午前10時~午後9時 |
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