ズボラな私にもできる?
貯まる家計簿今日からスタート

家計簿をつけたことはあるけれど、なかなか続かず途中でリタイア…そんな苦い経験はありませんか。コロナ禍で家計に不安を抱える人も多い昨今。この新年度から“貯まる家計簿”に挑戦しませんか。

家計簿はダイエットに似ている?
“貯まる体質改善”にチャレンジ

「家計簿をつけるのはダイエットに近い感覚。目先の小さな達成感も大切ですが、“ライフプランの中で必要な資金を貯蓄する”という大きな目線で、教育、老後、旅行資金など明確な目的を持つことが続けていく上で重要。ズボラな人こそです!」と話すのは、ファイナンシャルプランナーの正木由利子さん。
日頃から家計簿をつけておけば改善点が把握できるので、いざというとき支出のどこを絞るべきか一目瞭然。貯蓄以外にもメリットが。コロナ禍で家計に不安を抱える人も必見です。

とはいっても、続かない…というのがズボラさんの本音ですよね。そんなあなたに、「初めは手間に感じても仕組み作りをキッチリしておけば、放っておいてもお金は貯まります。今日は1000円しか使わないぞ…なんてお金を使うのに罪悪感を感じる節約は長続きしません。そもそも、お金は貯めるためではなく使うためにある! 使いどころを間違えないためにも、支出の把握からスタートさせましょう」と、正木さんから心強いアドバイス。まずは1週間、3ステップをトライしてみましょう

知らない間に財布の中が空っぽに…を卒業!
3ステップ1週間トライ

1.レシートをもらう
コーヒー1杯だし…、100円くらいだし…と、ついつい捨ててしまうレシート。どんな小さな金額の買い物でも、必ずレシートをもらう癖からつけましょう

2.使ったその日に家計簿をつける
100円ショップの家計簿でもよし、アプリでもよし。自分が続けられる方法でお金を使った日、内容、金額を記録に残して

紙とアプリ、それぞれにメリットが
「紙」の家計簿は、記入しながら自然と無駄遣いに気付きやすいのが特徴。また、気軽に記録ができる「アプリ」は、レシート読み取り機能など便利なコンテンツも

3.1週間ごとに自分の買い物を振り返る
毎日の記録を1週間ごとに分析。どれだけ、何にお金を使っているかを、短いスパンで振り返ります。支出額を把握して、「使途不明金」をゼロに!

もうひと手間!
記録後はレシートを捨ててもいいけれど、1週間分をまとめておくのがおすすめ。毎週の振り返りでレシートをチェックすると、絞るべき点がさらに明確に

ここはズボラにしない!
記録を後回しにするとレシートの山が…。挫折の原因になるので、数分だけでも記録の時間を毎日つくって。習慣になるまでの辛抱!

やりくり上手、秘訣はどこに?

費目分けのポイントは食費

スーパーの買い物を“食費”でまとめない
費目分けは「シンプルに」が大前提。でも、ズボラさんほどチャレンジしてほしいのがスーパーの買い物を「食費」でまとめないこと。レシートをチェックして「生活に必要不可欠なもの」「そうでないもの」に分けてみて

嗜好(しこう)品は食費にカウントしない
例えば…
子どものジュースやお菓子 →「子ども費」
コンビニでつい使ってしまった支出→「コンビニ費」

毎週の振り返りで、使いすぎたな…と思ったら次の週は「そうでないもの」に使うお金をちょっと絞りましょう

3ステップが身に付いたら
本格的に“貯める”のステージへ

支出の予算立てをスタート
「余ったお金を貯蓄に回す」のは絶対ダメ。収入(手取り)-貯蓄=支出で、必ず貯蓄額の確保を徹底して。貯蓄額は収入の1割くらいを目安にスタートさせて、毎月2割を貯蓄できれば上出来。無理のない金額から始めましょう

家計の見直しは「固定費」から
日々やりくりが必要な「生活費」を切り詰めるだけでは、効果も小さくストレスに。家計を見直すなら、まず最初に「固定費」に目を向けて。毎月支払いが発生する固定費を洗い出しコストダウンができれば、節約効果も高く、貯蓄の第一歩に

まずは固定費をピックアップ

  • 住宅費
  • 水道・光熱費
  • 通信費
  • 保険料
  • 子どもの教育費
  • お小遣い
  • 定期購買費 …など

最近では電気・ガスの自由化や、格安料金で利用できる携帯電話サービスの登場など、選択肢が多様化。自分の生活スタイルに合う料金プランへの乗り換えを検討するのも一つの方法です

毎週の振り返りで、使いすぎたな…と思ったら次の週は「そうでないもの」に使うお金をちょっと絞りましょう

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