ヘアブラシで頭皮ケアとつや出し“根起こし”でボリュームアップも
毛髪関連事業を手掛ける「アデランス」(東京都新宿区)が、20~60代の女性を対象に実施した「ヘアケアに関する意識調査」(2017年)によると、女性がヘアケア(頭皮、髪)で最も重視しているのは「シャンプー」「トリートメント」。次いで、「ドライヤー」(20~30代)、「カラー(白髪染め含む)」(50~60代)という結果が出ています。
「もちろん、髪質に合ったシャンプー、トリートメントを選ぶことも大切ですが、美髪を目指すならヘアブラシ、ブラッシングにもこだわって」と話すのは、和歌山高等美容専門学校(和歌山市小人町)の講師で、美容室も営む亀井勇治さん。ブラッシングには、程よい刺激を与える頭皮ケアと、皮脂で髪の毛のキューティクルをコーティングするつや出しの役割があります。「濡れた髪をガシガシとかすのは、キューティクルがはがれるのでNG。手ぐしや粗めのコーム(くし)で軽くスタイルを整えてからドライヤーを。7割程度乾いたら、ブラシを使ってサラつや髪に仕上げていきます。そのときに、“根起こし”という技を取り入れると、ぺたんこ髪がふわふわに」。方法は下記で!
今日から実践! 美髪力アップ
髪の毛を洗って、なんとなく乾かしているだけという人は、少し手間をかけてみて。最初は少々難しいかもしれませんが、出来栄えを見ると自信がつきます。レッツ、チャレンジ!!
サラつやふわふわブロー術
美容室でブローをしてもらうと、サラサラ、つやつやでふわふわになりますよね。自宅でできるその術を亀井さんに教えてもらいました。
①タオルドライ
濡れた髪の水分を乾いたタオルに吸収させます。最初は頭皮、続いて髪の毛。ゴシゴシこするのはダメ。やさしく!
②ドライヤーで7割程度乾かす
手ぐしか粗めのコームで軽くスタイルを整え、内側から温風を当てます。手で髪を散らしながら、頭皮や髪の根元を乾かして。少し湿った感が残る7割程度まで乾かすのがポイント。
③ブラシを使って根起こし
首を横に傾け、瞳の位置から、生え方とは逆の方向にブラッシングしながら、温風を当てます。そうすると、トップにボリュームが。左右両方終われば、首を前に倒して後ろ髪も。
④仕上げにブラッシング
全体が乾いたら、ブラッシングで仕上げを。獣毛系のブラシを使うとつやが出ます。最後にスタイリング剤をつけて、スタイルをキープ。
髪の量が多い人は ボリュームダウンブロー術
髪にまつわるQ&A
ヘアケアで気になることに答えてもらいました。
Q.シャンプー前にブラッシングをした方がいいの?
A.シャンプー前にブラッシングをすると、髪の毛や頭皮のホコリを取り除けるので、シャンプーの量や時間を減らすことができます。また、シャンプーする前に、お湯で洗う“湯シャン”をすると、より効果的。頭皮へのダメージも軽減されます。
Q.ドライヤーを使う前にヘアオイルはつけた方がいい?
A.髪の毛が乾燥している人は、ヘアオイルをつけると静電気防止になり、くし通りも良くなりますが、髪の毛そのもののダメージが修復されるわけではありません。それよりもシャンプー後のトリートメントで、ダメージの予防と補修することが大事。ちなみに、トリートメントはダメージヘアの補修、リンスやコンディショナーは、髪の皮膜をコーティングするものです。
Q.自然乾燥はダメなの?
A.自然乾燥は、地肌が湿った状態が続くため、ムレてニオイの原因になります。また、濡れた髪は、キューティクルが開いた状態で、水分が抜け出しやすく、そのまま放置すると、パサつきやうねりが強くなります。
Q.ヘアアイロン(コテ)は髪の毛を傷めますか?
A.ヘアアイロンは、200度近くまで温度が上がりますから、決して髪の毛に良いとは言えません。でも、おしゃれには欠かせませんよね。使うときはしっかり髪の毛を乾かしてから使用すること。そして、ヘアオイルをつけてから使うと、髪の水分の蒸発が防げます。ヘアアイロンを当てて湯気が出る状態はNG。絶対にやめてください。
Q.量販店より美容室でヘアケア用品を買うべき?
A.サロン専売のヘアケア用品と量販店のものは、活性剤・洗浄成分に違いがあります。髪に良い成分もぜいたくに配合されています。
ブラシはこまめに洗ってね
ブラシは使っているとホコリや汚れがたまります。絡まった抜け毛を取り除き、シャンプーや中性洗剤をつけて、指先で汚れを落として。洗浄後、しっかり水ですすぎ、水分をふきとって、毛先を下にして乾かします。
※獣毛ブラシは専用クリーナーで
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