オール地元ロケ、音楽をテーマにした 「和歌山映画」が誕生

全編和歌山をロケ地に撮影された映画が完成。和歌山県出身のミュージシャンをはじめ、ダンサー、芸人、アーティストの他、地元住民108人が出演。音楽を軸に、心に響くさまざまなストーリーが展開するオムニバス映画です。

“和歌山愛”が色濃い映画
3月31日に上映会が開催

2015年の「海難1890」、2016年の「ちょき」、2017年の「おクジラさま」、2018年の「ボクはボク、クジラはクジラで、泳いでいる。」…。近年、和歌山を舞台にした映画が相次いで公開され、和歌山と映画のつながりが注目されています。

そんな中、今年は、和歌山県出身のミュージシャンらが中心となり、オール和歌山ロケで制作した、“和歌山映画”「Music! My Life(ミュージック!マイ・ライフ)」が完成しました。監督を務めたのは、特定非営利活動法人の「つなごら和歌山」副理事長で、「HARAMI movie Project」代表の原見浩司さん。短編をつなぎ合わせて、一つの物語に仕上げたオムニバス形式で、和歌山県出身のミュージシャンやダンサー、お笑い芸人の他、地元住民ら108人が出演しています。ロケ地は、和歌山市のライブハウスやミカンの出荷場など、親しみのあるところばかり。

映画の見所などについて、原見さんに話を聞きました。3月31日(日)には、和歌山県民文化会館で上映イベントが開催されます。

和歌山を舞台に描く夢や青春、絆

病を乗り越えたことが製作の意欲に
次世代の“参加型”映画

和歌山を舞台に、夢や青春、絆を描いた映画「Music! My Life」。県内外で活躍するミュージシャン・原見浩司さんが中心となり製作されました。

つなごら和歌山副理事長で、「HARAMI movie Project」代表・監督・原見浩司さん

「映画を撮ってみたいという気持ちは、昔からありました。実は、8年前にがんになったことで、実際に動いてみようと思えたんです。神様から“やってみろ”と言われている気がして。病気を乗り越えたことが着火剤になりました」と。ミュージック・ビデオの撮影などを通し、映像関係の人との出会いがあり、漠然とあった“映画を撮る”ということの道筋が見えてきたことも、映画製作に乗り出したきっかけの一つだといいます。

温めていた映画の構想を周りの仲間に聞かせると、「おもしろい!」という反応がかえってきたそう。「音楽家なので、CDアルバムを作るように、一曲一曲を短編のストーリーに置き換える気持ちで考えました。無名の監督の作品を、90分見せるのは難しいけれど、10分の短い動画をつなげると、『気がつけば、全部見ていた!』となるはず。90分の1作品にこだわる必要はないのではと感じました」と原見さんは話します。

10編のストーリーは、どれも音楽をからめた、バラエティー豊かなもの。「右も左も分からないところからスタートした、手作りの映画なので、撮影時の苦労はたくさんありました」と原見さん。兄弟お笑い芸人「すみたに」に出演してもらった作品は、車を使ったシーンが多く、道路を一部通行止めにして撮影したといいます。申請できたのは、1日限り。悪天候などで日程変更する場合は再度申請が必要、キャストのスケジュール調整も難しいので、ほぼ一発勝負。天気との戦いがありました。「その他にも困難はたくさんありましたが、スタッフやキャストとともに情熱で突っ走りました」。同作は、“参加型”映画をテーマの一つに撮影。「映画は見るものではなく、出るものにしたい」という原見さん。出演者は総勢108人。和歌山に住む、いわゆる“素人”の人たちが数多く出演しています。

3月31日の上映会には、ある仕掛けが隠されています。新たな映画の魅力をきっと感じられるはず。ぜひ楽しみに参加を。また原見さんは、次回作の構想もすでに考えているとか。今後の活躍にも注目です。

【Facebook】
https://www.facebook.com/groups/haramimovieproject
【ホームページ】
http://haracobamovie.ikora.tv/

 

1.自由編
若者の自由とは何かを、コメディータッチで描いています

2.歌編
テーマは、歌とは何か。星林高等学校の現役生徒(撮影当時)が出演する学園モノです

3.夢編
音楽と夢をテーマに、和歌山城で撮影。和歌山ならではのモチーフが登場します

4.別れ編
人それぞれの別れを描いた作品。オールドタイム(和歌山市北新)を舞台に、TONPEIさんらが登場

5.青春編
大企業の社長の回想録。アーティストによるイラストを交えながら、コメディータッチで描かれます

6.絆編
ミカンの出荷場で撮影。家業を一人息子に継がせたい父と、アメリカ留学を夢見る息子の、親子げんかのストーリー

7.記憶編
登山サークルの同窓会で、学生時代に聴いていた音楽を聴いて、当時の出来事を思い出すという物語

8.出会い編
ダンサーが多数出演。日常の中でふいに出合うリズムがテーマ。フラッシュモブ的な要素あり

9.旅編
兄弟お笑い芸人のすみたにが出演。テーマは人生と旅。二人がトラブルに巻き込まれながら、知らない町へ行ってしまいます

10.愛情編
さまざまな愛の形が描かれます。「愛って何だろう」と、見た人が考えさせられるストーリー

 

映画上映とともに、出演アーティストのパフォーマンスが楽しめます。また、イベント当日にしか体験できない仕掛けも用意されているとか。ぜひ足を運んでみて

日時 3月31日(日)午後1時 開演(開場0時半)
場所 和歌山県民文化会館 小ホール
内容 午後1時から バンド演奏(会場出入り自由)午後5時から
映画上映(1時間半程度、会場出入り禁止)
入場料 全席自由、立ち見ともに1500円
出演 総合司会:すみたに/Mack Style(マック・スタイル)/Soul Food Cafe(ソウル・フード・カフェ)/桜井としかず/Nの集落/HARAMI-COBA-/BOBBY(ボビー)松本/ほか
問い合わせ つなごら和歌山(午前9時~午後3時、日曜除く)
電話番号 073(461)5141
Facebook https://www.facebook.com/groups/haramimovieproject
ホームページ http://haracobamovie.ikora.tv/

 

フロント特集

 

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

おすすめ記事

  1.  和歌山県の温泉といえば、白浜温泉、川湯温泉などをイメージしがち…。いやいや、和歌山市内にも穴場の名…
  2. リビング和歌山11月16日号「デジタル時代だからこそ 手書きに思いを込めて」
     年末といえば、クリスマスカードに年賀状、今年は手書きで思いを伝えませんか。若い世代に注目を集める…
  3. “遺言”と聞くと、“老後になってから”と考える人が多いのでは。しかし、遺言は生前対策の一つとして、…
  4. リビング和歌山11月2日号「夜空を鮮やかに彩る伝統美県下唯一の花火製造会社」
     和歌山県のものづくり企業にスポットを当てたシリーズ、「すごいぞ! 和歌山の底力」。今回は、花火作…
  5. リビング和歌山10月26日号「和歌山県、旬の魚を訪ねて漁港巡り ふんわり美味な「わかしらす」」
     「さかなをたべよう!」キャンペーンを今年展開している全国のリビング新聞ネットワーク。今号は、和歌…
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

お知らせ

  1. 2024/11/21

    2024年11月23日号
  2. 2024/11/14

    2024年11月16日号
  3. 2024/11/7

    2024年11月9日号
  4. 2024/10/31

    2024年11月2日号
  5. 2024/10/24

    2024年10月26日号
一覧

アーカイブ一覧

ページ上部へ戻る