知りたい!とろ〜り甘い はちみつのひみつ
- 2017/3/2
- フロント特集
花々が咲き始める季節・春。待ち遠しく思っていたのは、人間だけではありません。ミツバチたちも同じです。忙しく動き出して、花の蜜を集めます。今回は、人間にとって古くから親しみ深い、ミツバチが作り出す自然の恵み・蜂蜜について紹介します。
ミツバチの養蜂群数全国2位
和歌山の自然の魅力あふれる蜂蜜
3月8日は「はちみつの日」(全日本はちみつ協同組合・日本養蜂はちみつ協会制定)。大昔から美容や健康に良いとされ親しまれてきた蜂蜜。たくさんのパワーが秘められたその魅力ついて、和歌山県養蜂協会・海南海草養蜂組合組合長の西村洸介さんに聞きました。
全国的に見て和歌山県の養蜂家の数は多くはありませんが、一戸当たりの養蜂群数が多く、全国2位(平成28年10月、農林水産省生産局畜産課調べ)。「今、養蜂家は代替わりの時期。20代後半~40代といった若い世代ががんばっています。また、“オーガニックブーム”の後押しもあり、趣味で規模の小さい養蜂を始める人も少しずつ増えてきています」と西村さん。養蜂が盛んな地域は、有田市や海南海草地域。地域によって花の種類がさまざまなので、それぞれ取れる地域で色や味、香りが違います。好みや気分に合わせて楽しめるのも、蜂蜜の魅力。あなたもぜひ、和歌山で取れた蜂蜜を味わって、豊かな自然を感じてみてください。花や虫など、地球環境に思いをはせるきっかけにもなります。
下記では、蜂蜜に関する疑問に西村さんに答えてもらいました。蜂蜜専門店、商店街のブランド蜂蜜も紹介。プレゼントもあります。
蜂蜜のアレコレ&和歌山の蜂蜜事情
Q 蜂蜜に含まれる栄養は?
A ブドウ糖、果糖、ビタミンやカルシウム、ミネラルなどを多く含みます。蜂蜜は天然の栄養食品といわれてるんですよ。殺菌効果が高いのも特徴です。
Q 和歌山で取れる蜂蜜の種類は?
A みかんの花から取れる「みかん蜜」と、山に咲く花を中心にいろいろな花から取れる「百花(ひゃっか)蜜」がメーン。みかん蜜はさっぱりとしていて上品な味、百花蜜は華やかな香りを楽しめます。一部で、「れんげ蜜」や「そば蜜」などもあり。
Q 白く固まってしまうのはなぜ?元に戻すには?
A 温度が下がり、含まれているブドウ糖が結晶化して白く固まります。品質が変わるわけではないので、そのまま食べてももちろん大丈夫。水が氷になるのと同じようなものです。湯せんすると元に戻ります。沸騰したお湯にかけると、ビタミンが壊れてしまうので、人肌でゆっくり溶かしましょう。こたつに入れておくという人もいますよ。ただし、固まって、溶かしてを何度も繰り返すと、色や味が変わってしまうので要注意。
Q 腐らないって本当?
A 純度が高い蜂蜜は、腐らないといわれていますが、商品としての蜂蜜には賞味期限を設けています。エジプトのピラミッドから、古代の蜂蜜が見つかったという逸話も聞いたことがありますね。ただし、水分が多かったり、違う成分を加えている蜂蜜には、カビがはえることも。
Q ローヤルゼリー、プロポリスって一体何?
A ローヤルゼリーは、女王蜂のための食べ物。乳白色のクリーム状の物質で、栄養価が非常に高いのが特徴です。働き蜂も女王蜂も同じメス。卵の段階では違いはありませんが、ローヤルゼリーを食べる蜂だけが、女王蜂になります。人間にとっても栄養剤に。
プロポリスは、蜂が巣箱の中に作る樹脂のようなもの。「蜂ヤニ」とも呼ばれています。小さいころ風邪をひいたらすぐにプロポリスをとっていました。強力な殺菌効果があるので、風邪の治りを早めます。
おすすめの食べ方
まずは、そのまま食べてみてほしい!蜂蜜そのものの香りや味を楽しめます。蜂蜜は、乳製品と相性ぴったり。牛乳やバター、チーズと合わせると抜群においしいです。トーストにチーズをのせて、その上にかけたり…。料理にも、砂糖の代わりに使うと照りが出るのでいいですよ。砂糖の3分の1くらいの量でOKです。
蜂蜜専門店・森田養蜂園
有田市で昭和23年から続く蜂蜜専門店。店主の森田和孝(やすなり)さんの「本当に良い物を届けたい」という思いのもと、「みかん蜜」「山蜜」「れんげ蜜」「アカシア蜜」「そば蜜」など、多様な蜂蜜(600g2743円から)を販売中。ローヤルゼリーやプロポリス、栄養食として注目されている食用の花粉のほか、プロポリスを使った化粧品もあり。蜂蜜は試食もできます。
森田養蜂園 | (有田市初島町) 0737(83)3838 ※試食は初島店だけ |
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森田養蜂園 和歌山店 | (和歌山市畑屋敷) 073(432)4603 |
ぶらくり丁発「ぶらくり和蜜」
平成27年、ぶらくり丁のアーケードに希少なニホンミツバチの蜂の巣が出現。偶然通りがかった加太の養蜂家の女性が持ち帰り、採蜜に成功。「ぶらくり和蜜」として数量限定で販売されることになりました。巣からゆっくり垂らして集めた「たれ蜜」(100g2000円)と、巣から搾り取った「しぼり蜜」(110g1500円)の2種類。
ぶらくり丁商店街協同組合副理事長で、「番茶屋」店主の木村圭一さんは、「和歌山の自然の恵みを受け取って、そのありがたさに気づいてほしい」と話します。昨年は採取量が少なかったため、販売個数は少数。レアな逸品です。番茶屋では、濃厚な甘さで後味すっきり「抹茶蜂蜜」(2000円)も販売中。
取り扱い店
番茶屋 | 073(422)3677 |
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インターラーケン | 073(433)1233 |
石窯ポポロ | 073(499)4354 |
almo | 073(499)4588 |
島清金物店 | 073(431)2129 |
※すべてぶらくり丁商店街内
読者プレゼント
応募方法
ハガキまたはEメールで応募を。〒住所、氏名、年齢、電話番号、希望商品名を明記し、下記の宛先まで。当選発表は賞品、または当選案内のハガキの発送をもって代えます。
ハガキ | 〒640-8557(住所不要) 和歌山リビング新聞社「はちみつ」係 |
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Eメール | living@waila.or.jp |
締め切り | 3月8日(水)当日消印有効 |
※品物は弊社でお渡しする場合があります