自主保育の会「もりもりキッズ」
自然で思い切り遊ぼう
子育て中の母親が立ち上げ
野外で保育する〝森のようちえん〟
自然の中で子どもを思いっ切り遊ばせてのびのび育てたい。そんな思いを抱く母親が集まり、自主保育の会「もりもりキッズ」を立ち上げました。森や里山などの野外で子どもを保育する〝森のようちえん〟と呼ばれる取り組みを参考に、子育て支援をする「きのくに子どもNPO」(事務局=和歌山市福島)の事業としてスタートしました。
森のようちえんは、1950年代にデンマークで始まったとされ、近年日本でも広まってきています。同NPOの会員である母親たちがこの活動に着目。「子どもたちの『やってみたい』という気持ちを大切にしながら、自然の中で出合う発見や驚き、喜びを見守り、育てていきたい」と、昨年秋に会を発足しました。今春から、1歳~就園前の親子を対象に、にこにこのうえんの里山ひろば(同市府中)や河西緩衝緑地公園(同市松江)で不定期に実施。9月からは本格的に週1回の活動を始めました。自然そのものが遊び道具で、決められたプログラムをこなすのでなく、散歩を基本に、子ども同士の関わりを大切にしながら遊びます。
子どもたちの発見を見守り
感性と生きる力を育みたい
取材した日は、にこにこのうえんで、リースづくりのための木の実やつた拾いをしながら、里山をゆっくり歩きました。きのこを発見したり、カマキリを触ってみたり、自分の背丈より長い枝を持ちあげてみる子も。
「今はどうしても外で遊ぶ機会が少なくなっていると思います。四季折々の自然の中には子どもの興味を引くものがたくさんあります。五感を使い、自分で考えながら遊ぶことで、生きる力を育んでいってほしい」と代表の藤原絹子さん。「見たり、触ったり、においを感じたり、子どもと自然の中で過ごすことで、親自身も一緒に、日常とは違った刺激を受けています」と話します。
活動日時は毎週火曜午前10時~11時半。はじまりの会で母親が持ち回りで手遊びや歌、読み聞かせなどを行い、そのあとフィールドに出て、親子で自然体験を楽しみます。また、子育てについて学ぶ「親の学習会」を年2回開催します。会費は月300円で、別途きのくに子どもNPOへの会員登録が必要。
問い合わせ | きのくに子どもNPO |
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電話 | 073(452)7710 |
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