東洋医学の食養生 食事の基本は和食
- 2017/2/2
- コーナー
- ココロとカラダのSOS
寒くて風邪気味だったり、そろそろ花粉の飛散も気になり始めるころ。なんとなく体調が優れないというあなた、東洋医学の側面から専門医に“調子を整えるポイント”をアドバイスしてもらいました。
Q 体調不良の対策は?
A 体を冷やさないこと。当たり前に思うかもしれませんが、食事や服装を見直し、3食バランス良く旬のものを食べることが大切です。生活の多様化で、決まった時間の食事、十分な睡眠、適度な運動を行うこと自体が難しく、ストレスがかかることも多い時代です。その中で、食事は体をつくることに直結している上、自分で気を付けることができます。
Q 具体的には?
A 食の欧米化などにより、甘い物、油脂、香辛料をとり過ぎている人が増えています。日本人の体質には、やはり和食が合っています。パンや菓子の常食は栄養バランスが偏りやすく、消化に負担がかかりやすいので、米(白米より雑穀米、胚芽米、分づき米がおすすめ)、魚、発酵食品、野菜など多品目を意識して食べましょう。
Q 食べ物で特に気を付けることは?
A 冬場は、体を冷やす食材(トマトやレタスなどの夏野菜、冷たい飲み物やアイスクリームなど)の摂取を減らし、煮物や鍋など加熱して食べる工夫をすると、体を温めるのに効果的です。また、砂糖や油脂を多く使った食べ物は、かゆみやアレルギー、冷えを促進することが分かっています。すべてを禁止する必要はありません。体に良い食事をベースに、頻度や量を調整するだけで体調は変わってきます。
取材協力 | 日本赤十字社和歌山医療センター漢方内科部 |
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